○カイルベルト指揮ケルン放送交響楽団(WEITBLICK)1967/3/31・CD
噂に違わぬ名演で驚いた。というかこの指揮者の得意分野じゃない曲ばかり聴いていたのが悪いのだろう。ブラ1を掌握しきったさまは、例えばロジンスキなんか何だったんだ、という迫力に結実する。ただ音を強く出していればいいのではない。フォルム重視のいわゆるドイツ的な重厚な演奏ではない、ステレオだからなおさら感じられる偉大なる表現とともに、音楽の迫真味を追求したライヴ感は四楽章後半の畳み掛けるような、あるいは走ってしまうくらいの勢いが凄く、楽団の限界やライヴ(なのだろうか)なりの精度の甘さなど問題にする気が起きない。いや、これはステレオで残っていてよかった。やはり両端楽章をおすすめする。
噂に違わぬ名演で驚いた。というかこの指揮者の得意分野じゃない曲ばかり聴いていたのが悪いのだろう。ブラ1を掌握しきったさまは、例えばロジンスキなんか何だったんだ、という迫力に結実する。ただ音を強く出していればいいのではない。フォルム重視のいわゆるドイツ的な重厚な演奏ではない、ステレオだからなおさら感じられる偉大なる表現とともに、音楽の迫真味を追求したライヴ感は四楽章後半の畳み掛けるような、あるいは走ってしまうくらいの勢いが凄く、楽団の限界やライヴ(なのだろうか)なりの精度の甘さなど問題にする気が起きない。いや、これはステレオで残っていてよかった。やはり両端楽章をおすすめする。