○マッジーニ四重奏団(naxos)CD
イギリスの生んだ最も美しい弦楽四重奏曲と思う。マッジーニはそれを恐らく最も美しく演奏した団体である。しかし、余りに隙の無い100%の演奏をしてしまったがために、若きRVWの持ち込んだ借り物のような構造性や不協和音が不要に強調されて聴こえてしまい、そこまで精度を上げると不恰好だ、と思う箇所がいくつかある。また、両端楽章は基本遅いインテンポでハーモニーの調和を重視したやり方をとっているため、もっともっと盛り上がりを演じて欲しい、と思うところもある。もっとも終楽章のコーダは異様な緊張感とスピードで(ファーストがやや弱いが)カタルシスを与えてくれる。譜面には忠実な演奏だと思うので、参考にするにはいいと思う。これを聴いて自分の読みの誤りに今さら気づいたりもした。メディチ盤では気づかなかった。○。
イギリスの生んだ最も美しい弦楽四重奏曲と思う。マッジーニはそれを恐らく最も美しく演奏した団体である。しかし、余りに隙の無い100%の演奏をしてしまったがために、若きRVWの持ち込んだ借り物のような構造性や不協和音が不要に強調されて聴こえてしまい、そこまで精度を上げると不恰好だ、と思う箇所がいくつかある。また、両端楽章は基本遅いインテンポでハーモニーの調和を重視したやり方をとっているため、もっともっと盛り上がりを演じて欲しい、と思うところもある。もっとも終楽章のコーダは異様な緊張感とスピードで(ファーストがやや弱いが)カタルシスを与えてくれる。譜面には忠実な演奏だと思うので、参考にするにはいいと思う。これを聴いて自分の読みの誤りに今さら気づいたりもした。メディチ盤では気づかなかった。○。