りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

人に会う。

2012-04-21 | Weblog
今日は、久々に充実した休みだったように思う。

午前、息子と一緒に今年初めての釣りへ。
場所は島の南岸の立花海岸。
浜辺には誰もおらず、息子と二人のプライベートビーチ状態。
虫を針に付けて投げようとしたら、背後から人の声。
振り向くと、海岸沿いの道路に真っ黒なハーレーダビッドソンに
乗った男が。
幼なじみのオタカだった。
天気が良いので、買ったばかりのハーレーで海岸沿いを一人で
走っていた様子。
竿を投げて砂浜に突き刺すと、砂浜に腰掛けてしばらく雑談。
濃い藍色の海を眺めながら、他愛もない仕事や家庭の話が口からこぼれる。
息子は、中々釣れないことにしびれを切らしたようで、砂浜で
貝殻や流木で遊びはじめた。
また近いうちに飲みに行くことを約束して別れる。
釣りの成果は、フグ一匹。
やっぱり砂虫は、ダメか?

午後から福山へ。
仕事の大先輩・クリエイタ―の酒井浩志氏の個展へ。
会場は、福山駅近くのサロン「薔薇と迷宮」。
昨年の夏、酒井さんに連れて来てもらい一緒に飲んだお店だ。
お店の壁面に酒井さんの作品が展示されている。
予想通りというか何というか、とにかく唸るような作品ばかり。
簡単に言葉にできるようなものではない。
興味がある人は行って、その目で見て欲しい(笑)
酒井さんとも久しぶりに再会(もしかしたら、今年初めてかも
しばらくお話をさせていただく・・・というよりも、お話を聞く。
相変わらず、話が面白い。
あっという間にその世界に引き込まれる。
言葉遣いや振る舞いで引き込まれるわけではない。
その人のパワーに引き込まれるのだ。
言わば、人間の引力だ。
引力のある人は、他人を自分のエリアに引き込んでも、その人のパワーまでは
吸い取らない。
その、逆だ。
他人にパワーを与えるのだ。
情けないけど、ボクにはまだここまでの引力はない。
いつか、こんな大人になれるか?
もっとも、ボクもすでに40を過ぎた、世間的に見れば立派な大人だけど・・・。



[酒井浩志 絵画展13†treadecim]
http://ada0013.exblog.jp/17575562/


夕方、高校・大学の同級生、よこちゃんと「薔薇と迷宮」で合流。
その後、二人で福山駅前の居酒屋で食事。
彼とは、大学の4年間、同級生だっただけでなく、同じアパートの4階と5階で
暮らしていた仲。現在は岡山で暮らしている。
そんな仲だからか、それとも年齢だからか、話はマジメな話題に比重を置きがちになった。
今の仕事、家庭、友人、社会、健康、そして自分の生き方・・・。
さすがに40を過ぎると、合コンをすることは皆無になったが(中にはお盛んな方もいるようだが)、
気心知れたそれなりの仲間で飲むことは多々ある。
しかし年を重ねるに連れて、こうやって男同士でさしで飲むことも格段に増えた。
大げさかもしれないが、ボクは、男2人で飲む時は、それなりに覚悟が要るような気がしている。
誤魔化せないからだ。
年上だろうが、年下だろうが、同い年だろうが、2人の男が酒を交えて言葉を紡ぐ時は、
その人間の中身がお見通しになるような気がするのだ。
酒の力に頼っても、人間の大きさや深さや厚みは変わるものではない。
むしろそれがさらけ出されてしまう気がする。
よこちゃんとは、20歳前後の4年間、一緒の空気を吸って過ごした仲だ。
そんな人間には嘘はつけないし、つく気もない。
ボクは、今の、結婚14年の、2児の父の、サラリーマンの、広告マンの、42歳の男の
中身をさらけ出して話した。
もっとも、ボクはクルマだったので、ノンアルコールビールだったが・・・。



最近、仕事や家庭で話すことがあっても、自分の内面をゆっくりじっくり話すことや、
他人の内面の話を深く長く聞くことが少なかったような気がする。

今日は、三者三様の場所で、様々な話ができて、素直に嬉しかった。
あらためて、思う。
人は人と会って、初めて、人なのだ。
コメント (2)
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