林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

入院の記

2014-07-23 | 日記
7月8日火曜日から千葉県がんセンターに入院して点滴治療をする。
入院当日は10:00a.m.に東4階クラークに行くことになっていたが、少し早めに到着。



クラークで手続き、身長と体重の測定、病室に移動して着替えをしてから、
外来に行って胸部X線撮影、心電図測定を行う。
主治医から治療計画や抗癌剤のリスクなどのカンファレンスを受け、
午後から骨髄穿刺による骨髄組織の採取する。
俯せで腰の辺りから局所麻酔を打っていくのだが、これが目茶苦茶痛い。
さらに骨髄を吸引する時は内蔵がそのまま吸い取られちゃうんじゃないかと思ったほどだ。
翌日から抗癌剤治療が開始される。
今回はCHASER療法という4つの抗癌剤を3種類ずつ、3日間に分けて点滴する。
さらに代謝された抗癌剤が長く膀胱にとどまると膀胱炎を引き起こすため、
維持液を3日間連続で持続点滴して尿量を増やす必要がある。
睡眠中も点滴をしながらなので勝手に寝返りも打てない。
この3日間はシャワーも使えるのだが、入る時は点滴回路をいったん外し、
腕に刺さった針から出ているチューブの部分をガーゼで包み、
更にラップで巻いてテーピングする。
腕をひねると点滴針がずれるので動かさないようにと看護師から云われたが、
やはりそれは無理で、風呂上がり後に点滴を再開すると思うように落ちず、
結局点滴針を指し直す羽目になる。
歯磨きで点滴が逆流し、点滴回路が血で真っ赤になったこともあったし、
夜中にトイレに行って血管から針が抜けて点滴液が体内に漏れ出し、
慌ててナースコールしたこともあった。
3日間連続の点滴が終わり、土曜日曜を挟んで14日月曜日からリツキサンを点滴をする。
リツキサンとは癌細胞の持つ特定の分子を攻撃する分子標的治療に使われる薬で、
B細胞のCD20という抗原に対して効果を発揮するというもの。
有効性が高いが、その分副作用も出やすいため、
輸液ポンプを使って点滴の落ちるスピードをコントロールしながら行う。



初めは25ml/hからスタートし、1時間後に100ml/hまでスピードアップ、
それでも副作用が発現しないことを確認して1時間後に200ml/hで残りを落とす。
非常に高い薬ということで、リツキサンを混入した生理食塩水は最後の一滴まで点滴した。
翌日の15日火曜日からは抗癌剤の副作用で白血球の量が減少してしまうため、
それがある程度回復するまで入院することになる。
副作用でどうしても回避できないのが脱毛で、
だいたい抗癌剤投与から2~3週間後に発現が始まる。
5年前に抗癌剤治療をやったときもかなり鬱陶しい思いをしたので、
今回は16日水曜日に院内地下にある理容室に予約を入れ、バリカンで全て剃ってしまった。
剃ったあとの姿は自分では何だか修行をサボってばかりいる駄目坊主に見えたが、
看護助手のおばさんからは中国拳法の達人に見えるといわれた。
食事に関しては朝食、昼食はご飯とパンや麺類などとの選択メニューとなる。
抗癌剤治療が進むと嘔吐や食欲不振の副作用が現れるが、
今回はそれほど酷くはなかった。
それでも白いご飯は湯気で気持ち悪くなることもある。
前回の入院の時もそれで苦労したので、今回は“おとなのふりかけ”を持参した。



入院中の暇つぶしに本を3冊持参したが、それもあっという間に読み終わり、
院内売店で雑誌2冊を購入し、隅から隅まで呼んだがそれでも時間は余ってしまった。
病室にはLAN設備が整っているようで、次回はノートパソコンを持参しようと思う。
モバイル用ではないのでかなり重いが・・・。
その後も定期的に血液検査をして、白血球の量を観察する。
18日金曜日には白血球の量が入院時の20分の1まで減少してしまった。
10分の1までは想定の範囲内だったが、
危険な数値で日和見感染の危険性が高まったとのことで、
白血球を増やす薬剤を21日月曜日まで行うことになった。
これは筋注なので、正直云ってかなり痛い。
毎日10:00a.m.がかなり憂鬱だった。
しかも20日月曜日からはこの薬剤の副作用で腰痛が発現し、
翌日昼から鎮痛剤と、鎮痛剤による胃腸障害を抑える薬も飲むこととなった。
それでも22日火曜日に血液検査をしたところ、
正常範囲からはだいぶ低いものの、想定内の数値に戻ったとのことで退院許可が出た。
その日のうちに手続きを済ませ、22日火曜日午後に退院した。
来週、29日火曜日にはまた再入院し、2回目の抗癌剤治療が始まることになっている。
コメント
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