RENATA TEBALDI "Le violette"
好きな作曲家の一人に、バロック音楽のドメニコ・スカルラッティがいる。
彼の曲のチェンバロ独奏のものやギター演奏など、しばしば好んで聴いている。
なんと彼には音楽家の父がいて、弟も同じ道を歩む音楽一家なのであるが、その父アレッサンドロ・スカルラッティの曲もまたすばらしい。
典雅な音の流れが、梅雨の鬱々とした雰囲気をひと時忘れさせてくれる。
”La Violette すみれ”は、春風に揺らぐスミレの可憐な花をそのままイメージできるような小品。
"7Conserti・・・7つのフルート、ヴァイオリン、ヴィオラの通奏低音のための協奏曲”は、ずっとかけ流し聴いていたい曲。
なににでもあてはまるが、知らない、出会わないだけで、たくさんのすばらしい美が存在する。
今回、アレッサンドロ・スカルラッティに出会えて、自分の宝物は1つ増えて幸せな気分になれたのである。
"Le Violette" by Alessandro Scarlatti (Instrumental)
A. Scarlatti: 7 Concerti di flauto, violini, violetta e bassi (Naples, 1725) / Camerata Köln