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大自然の懐に抱かれた、ノルウェーのベルゲン

2014-06-15 22:57:57 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」ノルウェーの西海岸にある、首都オスロに次ぐ都市ベルゲン。
14世紀、魚の取引を行うドイツの商人によって造られた赤やオレンジ色などの原色の建物が並ぶ港町ブリッケン地区は世界遺産に登録されている。

港町であるから、なんといってもシーフード。
フィスケトルゲは、観光マーケット。
淡水と海水の入り混じるフィヨルドならでは、絶品の甘エビが売られている。
「エンヨーニンゲン」はシーフード専門のレストラン。
ノルウェーでは、見た目の悪さで敬遠されていたアンコウをやっと30年前から食べるようになった。
”アンコウのハーブロースト”は、オリーブオイルと岩塩、ハーブ入りのパン粉を使ってオーブンで15分焼き、牛肉のソースをかけて食べる。
「スストレネ・ハーゲリン」は、フィッシュケーキの名店。
1929年にハーゲリン姉妹が創業し、タラ・ヒラメの白身魚のすり身に塩・コショウ・小麦粉のシンプルな素材で旨味を引き出している。
また、魚の骨からだしをとり、魚のすり身が入ったフィッシュスープもやさしい味で賞味したい。

ノルウェーの工芸品。
「ユールス・シルバーギャラリー」は、銀細工の店。
特に伝統アクセサリー”コムセクレ”は、魔除けやお守りとして根強い人気を誇っている。
「オレアナ」は、ニット専門ブランドの店。
デザイナーのソルベ・ヒスタルによって生み出される、北欧らしい明るく鮮やかな色のウールとシルクの混紡の柔らかな肌触りのニットは、全てノルウェーにある自社工場で作られる。
カーディガンが一番人気で、今提案しているのは袖口を飾るニットのリストバンドらしい。

ベルゲンから車で2時間半にあるフロム駅から出ているフロム鉄道は、1940年から運行され、約20kmのコース、標高2mのフロム駅から標高866mのニュールダー駅を絶景を堪能しながら走る。
ステーガスタイン展望台は、高さ650mの空中に突き出た形で、眼下に広がるフィヨルドを望むスリル満点の景色を楽しめる。
フィヨルドサファリは、時速60kmのスピードボートで、フィヨルドの湾内を突き進む。
ところどころに流れ落ちる滝の水しぶきがかかるほどのすぐ近くまで寄ることもできたり、その昔税金逃れをするために崖に家を建てたフィヨルドでの人々の暮らしぶりを垣間見ることができる。

起伏の多く入り組んだ地形に点在する家屋は、夏は緑に、冬は雪の白に映え目立つように鮮やかな色で塗られている。
けれど、家と家が離れ、しかも急斜面に建っていたりすることもあると、郵便配達員の苦労は並大抵ではあるまい。
ご安心召され、郵便箱法が定められノルウェーの家にはポストを個別に設置していないそうだ。
もちろん理由は左記のとおりで、郵便配達員の負担軽減、経費削減だ。
エリアごとに郵便受けを設置して、特別な理由があって申請した者に限っては個別の郵便箱をもてるという。
合理的である。

ノルウェーは、移民受け入れを推進してきた国だ。
それが今、多くの問題を露呈し、ついには約3年前の悲劇的事件まで引き起こす水域に達してきた。
人口減少に歯止めのかからないわが国も、移民推進政策に転換しようとしている。
ヨーロッパ各国の現状と問題点をよく吟味してみてからではだめだろうか?
国力の衰えを間に合わせで埋めようなんて、正気の沙汰ではないと思うのだ。
仮に移民を受け入れるにしても、移民を受け入れる側の準備は入念にしないと、状況はむしろ悪化し、国が崩壊するであろう。
移民も人、理想主義を建前とする民主主義国家ならば、人権ということをよく考えてみるといい。
さて、ノルウェーでは、今いったいどういう状況なのであろうか気になるところである。