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よく降る雨だ。
ほぼ一週間、毎日降っている。
おかげでたくさん実の生ってきたラズベリーが、イチゴが、熟しながらカビが生えたり傷んでしまう。
日本各地、大雨による浸水や土砂災害がでているから、贅沢なことは言っていられないけれども。
それでも、植物は旺盛に育つ。
バラの花も、今年伸ばした新芽から花を咲かせる。
これがその花、ただし昨夜からの強風にもまれて折れていたから、切って飾ったもの。
微妙でニュアンスに富んだ花びらの色の美しさに胸が高鳴り、いかにしてこの美しさを記録しようかと角度を変えながら写真を撮った。
入梅と同時に本腰を入れた雨にうんざりした雰囲気を、バラはたちまち晴らしてくれた。
家人が不思議そうに問いかけてくる。
「どうして女の人は、花の世話を嬉々としてやっているのか?」と。
家の中に、庭に、花が咲いているだけで心が癒されるその効用を、どうやら家人には理解できないようだ。
もちろん、それは女性特有の感覚であるとは思わない。
その感覚が備わっているかいないかの差で、家人にとって花ではなく自転車や時計、おもちゃのロボットにソフビ人形がその対象というだけなのだろう。
鉱物の結晶やバラなどの花の美しさについて、家人と語り合う日はやってこないと思うが、好きなもののことを考えていられる時間をくれる梅雨も悪いばかりではないようだ。
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