rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

からりとした空気はねこも気持ちがいい

2014-06-16 12:21:56 | ねこ


大雨後のこの数日、からりとした空気の理想的な初夏の陽気が続いている。
何かと体調の思わしくないねこも、さすがに気持ちがいいとみえて、庭で過ごす時間が多くなった。
年を取って衰えたねこは、赤ちゃんにかえったように甘える。
そして人の使い方を熟知している。
中くらいの人が話すには、「ねこが俺を呼ぶときは、ドアを開けろとか、おばあちゃんを連れて来い、というときだけなんだ。」と。
ねこは「この人はこれしかできないから、これだけしか頼めない」と、人のスペックを見て使い分けるのだ。
それもいいだろう、年を取って弱ったものはそのくらい賢くないと体が持たない。
今ねこは、どこか木陰の涼しいところで昼寝をしているのだろうか、しっかりと養生して夏を乗り切れるくらいに体調を回復してほしい。


大自然の懐に抱かれた、ノルウェーのベルゲン

2014-06-15 22:57:57 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」ノルウェーの西海岸にある、首都オスロに次ぐ都市ベルゲン。
14世紀、魚の取引を行うドイツの商人によって造られた赤やオレンジ色などの原色の建物が並ぶ港町ブリッケン地区は世界遺産に登録されている。

港町であるから、なんといってもシーフード。
フィスケトルゲは、観光マーケット。
淡水と海水の入り混じるフィヨルドならでは、絶品の甘エビが売られている。
「エンヨーニンゲン」はシーフード専門のレストラン。
ノルウェーでは、見た目の悪さで敬遠されていたアンコウをやっと30年前から食べるようになった。
”アンコウのハーブロースト”は、オリーブオイルと岩塩、ハーブ入りのパン粉を使ってオーブンで15分焼き、牛肉のソースをかけて食べる。
「スストレネ・ハーゲリン」は、フィッシュケーキの名店。
1929年にハーゲリン姉妹が創業し、タラ・ヒラメの白身魚のすり身に塩・コショウ・小麦粉のシンプルな素材で旨味を引き出している。
また、魚の骨からだしをとり、魚のすり身が入ったフィッシュスープもやさしい味で賞味したい。

ノルウェーの工芸品。
「ユールス・シルバーギャラリー」は、銀細工の店。
特に伝統アクセサリー”コムセクレ”は、魔除けやお守りとして根強い人気を誇っている。
「オレアナ」は、ニット専門ブランドの店。
デザイナーのソルベ・ヒスタルによって生み出される、北欧らしい明るく鮮やかな色のウールとシルクの混紡の柔らかな肌触りのニットは、全てノルウェーにある自社工場で作られる。
カーディガンが一番人気で、今提案しているのは袖口を飾るニットのリストバンドらしい。

ベルゲンから車で2時間半にあるフロム駅から出ているフロム鉄道は、1940年から運行され、約20kmのコース、標高2mのフロム駅から標高866mのニュールダー駅を絶景を堪能しながら走る。
ステーガスタイン展望台は、高さ650mの空中に突き出た形で、眼下に広がるフィヨルドを望むスリル満点の景色を楽しめる。
フィヨルドサファリは、時速60kmのスピードボートで、フィヨルドの湾内を突き進む。
ところどころに流れ落ちる滝の水しぶきがかかるほどのすぐ近くまで寄ることもできたり、その昔税金逃れをするために崖に家を建てたフィヨルドでの人々の暮らしぶりを垣間見ることができる。

起伏の多く入り組んだ地形に点在する家屋は、夏は緑に、冬は雪の白に映え目立つように鮮やかな色で塗られている。
けれど、家と家が離れ、しかも急斜面に建っていたりすることもあると、郵便配達員の苦労は並大抵ではあるまい。
ご安心召され、郵便箱法が定められノルウェーの家にはポストを個別に設置していないそうだ。
もちろん理由は左記のとおりで、郵便配達員の負担軽減、経費削減だ。
エリアごとに郵便受けを設置して、特別な理由があって申請した者に限っては個別の郵便箱をもてるという。
合理的である。

ノルウェーは、移民受け入れを推進してきた国だ。
それが今、多くの問題を露呈し、ついには約3年前の悲劇的事件まで引き起こす水域に達してきた。
人口減少に歯止めのかからないわが国も、移民推進政策に転換しようとしている。
ヨーロッパ各国の現状と問題点をよく吟味してみてからではだめだろうか?
国力の衰えを間に合わせで埋めようなんて、正気の沙汰ではないと思うのだ。
仮に移民を受け入れるにしても、移民を受け入れる側の準備は入念にしないと、状況はむしろ悪化し、国が崩壊するであろう。
移民も人、理想主義を建前とする民主主義国家ならば、人権ということをよく考えてみるといい。
さて、ノルウェーでは、今いったいどういう状況なのであろうか気になるところである。





久々のお日様にポッポも日光浴

2014-06-13 22:30:37 | 生き物たち


ポッポが連れ立って羽を広げ、日光浴をしている。
羽をすっきり乾かしてさっぱりと、久しぶりのお日様を楽しもうというのだ。
このポッポたち、ずいぶんと馴れたもので、餌が欲しくなると倉庫の前の芝生の辺りをうろちょろしては、人か通りかかりポッポに声をかけたなら、餌が置いてある倉庫の中へと誘導する。
今日はすでにピーナツを3粒ずつあげたから、もうそのては通用しない。
豆類を食べ過ぎると胃の中で膨張して苦しいだろうし、何しろ今は餌が豊富にある季節だ、野生の鳩なのだから、自力で餌をとらなくてはいけないじゃないか。
それでも、あきらめずに餌をねだるぞぶりをやめなかった。

釣鐘状の薄紫色のホタルブクロも、お日様を浴びて喜んでいる。
雨が降ってたっぷりの水があるから、植物の生育も驚くほどに、合わせて虫たちも活発に活動する。
まだまだ梅雨の時期は続くけれど、気持ちにもカビを生やさないように過していこう。

そういえば、今年、カエルとカタツムリがとても少ないように思える。
大好きなカエルちゃんがいないのは、ちょっとさみしいかしら。
それをポッポが多少埋めようとしてくれているのだとしたら、ピーナツをはりこむしかないけれど。






がんばりすぎの梅雨

2014-06-12 15:44:11 | 趣味たち


よく降る雨だ。
ほぼ一週間、毎日降っている。
おかげでたくさん実の生ってきたラズベリーが、イチゴが、熟しながらカビが生えたり傷んでしまう。
日本各地、大雨による浸水や土砂災害がでているから、贅沢なことは言っていられないけれども。

それでも、植物は旺盛に育つ。
バラの花も、今年伸ばした新芽から花を咲かせる。
これがその花、ただし昨夜からの強風にもまれて折れていたから、切って飾ったもの。
微妙でニュアンスに富んだ花びらの色の美しさに胸が高鳴り、いかにしてこの美しさを記録しようかと角度を変えながら写真を撮った。
入梅と同時に本腰を入れた雨にうんざりした雰囲気を、バラはたちまち晴らしてくれた。
家人が不思議そうに問いかけてくる。
「どうして女の人は、花の世話を嬉々としてやっているのか?」と。
家の中に、庭に、花が咲いているだけで心が癒されるその効用を、どうやら家人には理解できないようだ。
もちろん、それは女性特有の感覚であるとは思わない。
その感覚が備わっているかいないかの差で、家人にとって花ではなく自転車や時計、おもちゃのロボットにソフビ人形がその対象というだけなのだろう。
鉱物の結晶やバラなどの花の美しさについて、家人と語り合う日はやってこないと思うが、好きなもののことを考えていられる時間をくれる梅雨も悪いばかりではないようだ。





バロック音楽初期、アレッサンドロ・スカルラッティ

2014-06-11 15:29:20 | 音楽たちークラシック


RENATA TEBALDI "Le violette"

好きな作曲家の一人に、バロック音楽のドメニコ・スカルラッティがいる。
彼の曲のチェンバロ独奏のものやギター演奏など、しばしば好んで聴いている。
なんと彼には音楽家の父がいて、弟も同じ道を歩む音楽一家なのであるが、その父アレッサンドロ・スカルラッティの曲もまたすばらしい。
典雅な音の流れが、梅雨の鬱々とした雰囲気をひと時忘れさせてくれる。
”La Violette すみれ”は、春風に揺らぐスミレの可憐な花をそのままイメージできるような小品。
"7Conserti・・・7つのフルート、ヴァイオリン、ヴィオラの通奏低音のための協奏曲”は、ずっとかけ流し聴いていたい曲。
なににでもあてはまるが、知らない、出会わないだけで、たくさんのすばらしい美が存在する。
今回、アレッサンドロ・スカルラッティに出会えて、自分の宝物は1つ増えて幸せな気分になれたのである。



"Le Violette" by Alessandro Scarlatti (Instrumental)



A. Scarlatti: 7 Concerti di flauto, violini, violetta e bassi (Naples, 1725) / Camerata Köln