8月のラボ便り
皆様、こんにちは。
お盆となりました。
毎日暑いですが、如何お過ごしでしょうか?
今月のラボ便りは、
甲状腺機能についてのお話を書かせて頂いております。
今回は、その3=最終回となります。
最終話まで、どうぞお付き合い下さいませ。
甲状腺の機能が低下することは、
不妊症の原因になり得るだけでなく、
妊娠中の母体や胎児にも影響を与えます。
母体への影響としては、
流産、早産胎盤早期剥離、
産後甲状腺炎の頻度が増えると考えられています。
一方、母体の甲状腺ホルモンの低下は、
胎盤を通じて胎児の身体に影響します。
この時の甲状腺ホルモンの低下が、
胎児の精神・神経の発達に影響する可能性があると言われています。
甲状腺機能が低下している母体から生まれた子供のI.Qが軽度に低下するという報告や、
思春期を迎えた子供が精神病を来たす頻度が高くなるなど、
子供の精神や神経の発達に影響する可能性があることが示唆されています。
しかし、
妊娠前あるいは妊娠中に、
甲状腺機能低下症に対する治療を行っていれば、
そのような悪影響はほとんどないとも言われています。
また、妊娠すると、
必要となる甲状腺ホルモンの量も増えるため、
甲状腺機能低下症の場合、
しっかりと甲状腺補充療法を行う必要があります。
まずは、
甲状腺の機能に異常がないかを知るために、
甲状腺ホルモンの検査を行うことが大切です。
とくおかLCラボスタッフより
ーby事務長ー
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