錦織選手がリオ入りしました。
先週のマスターズ1000の大会では決勝でジョコビッチに破れるも、わき腹痛も深刻な状況にはいたらず安心
決勝第1セットはジョコビッチの安定したファーストサーブに苦労しました。
第2セットは先にブレークされるもブレークバックして面白い展開になりましたが、結局押し切られましたね。
ジョコのストロークは深いのですが、錦織はベースライン上に留まって対応し、ジョコのほうがベースラインから少し下がった位置で打ち合うといういつもの展開
今回の差がどこにあったかのか私的印象を述べると
相手を崩してチャンスとなったときのミスショットが多かった
(やはり力みがでるのでしょうか?)
ついで、フォアの強打がスピンが効きすぎて浅くなってしまうことが多かった
(同じく力が入りすぎているのか?)
当然、チャンコーチからも指摘を受けているでしょうし、公式データ(スタッツ)からデータ解析をすることで、何が悪かったのかは明確になっているはずです。
あるデータ解析ソフトメーカーの長期的な分析によると錦織選手は
サービスゲームのポイント獲得率は75%
レシーブゲームのポイント獲得率は32%
だそうです。
ジョコやマリーは
サービスゲーム70%前後
レシーブゲーム36%前後
という結果です。
上位の選手に比較して錦織選手のほうがサービスゲームで効率よく得点を重ねていることになります。
試合を見ているとわかりますが、錦織選手はベースライン上に留まって速い展開で得点をとるというスタイルが確立していることが75%という高い得点率の理由でしょう。
そして、長いラリーでもベースライン上で効率よく動いて得点を奪っていきます。
では、なぜジョコやマリーをもう少しのところまで追い詰めるのに、勝てないのかというと、4%ほどレシーブゲームでの得点率が低いことが勝敗を分けていると
みることができます。
レシーブゲームではリスクを恐れずにきわどい攻めにチャレンジしているからこその
差だといえるのかも?
試合全体の総得点はローマ大会のジョコビッチ戦では1ポイント差だったことが象徴するように、ほんとうに勝敗分けるのは紙一重になりつつあるのだなと思います。
五輪はフェデラー、ワウリンカが欠場するため錦織選手は第4シード
このチャンスを生かして金メダルを獲得してほしいものです。
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