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あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

西熱海ホテル 後編

2006-07-18 23:05:20 | 熱海
例えば山下公園前にある「シルクホテル」の建物。
建物自体は使用されているが上層階にあるホテル部分は廃業しているので閉鎖されている。
もっとも閉鎖されている事を確認したのは15年以上前だから今の様子は知れないが。
『建物は使われているのに閉鎖されている箇所がある』
何故だろう、私はそんな事に惹かれてしまう。

あれは小学校低学年の頃だ
家族で伊豆方面に出掛けた時の事

トンネルの上に潰れた旅館があり廃虚となっているのが車内から見えた

あの中はどうなっているのだろう?お風呂は?

それ以来廃棄された建物が気になるようになってしまった。
もちろんその旅館は西熱海ホテルではない。
小心者な私は廃墟に入った事はあまりありません。

今回の展望台探索も閉鎖されていたら交渉して入れて戴こうと思っておりました
間違っても「強行突破」などする気はありませんでしたので念の為


さて、部屋に案内してくれたベルボーイさんが退室する際にさりげなく
「外から見ると最上階に丸い離れみたいなのがありますがあれは何ですか?」
と、あくまでも『ちょっと気になっているんよ。いや、それを見に来た訳じゃないんよ、いや別に私たち決して怪しい者ではないでごわす』と尋ねてみました。

「?展望台の事ですか?最上階から行けますが何もありませんよ」と(あんな所に行ってどうするの?)と困惑の表情を一瞬浮かべ教えてくれた。

なんの事は無い、展望台として普通に行ける事がこの時点で判明

外から必死に様子を伺ったり交渉手段を考えていたのはなんだったのだろう?

しばらくすると、さまひさんも到着したので念願の展望台探索に出掛けた。


しかし、その道のりは決して順調には進まなかった・・・
だって途中の箇所があまりにもステキ過ぎるんですもの










階段一つをとっても開業以来殆ど変わっていないだろう事が伺えます。
このか細い手すりに60年代のセンスを感じます。

「あぁ、inomamoさんに見せてあげたい。どんな説明や感想を述べてくれるんだろう」


↓こんな表示にもすかさず反応してしまいます。色使いといい最高!


そんな中でとても驚いたのがこれ↓



壁に取り付けられていた照明ですが全く同じ物が彩雲家の玄関に付いていたのです。



今から15年程前に取り替えられてしまいました。
まさかこんな所で再会出来るとは・・

そしてついに目的の展望台へ・・・・
手すりの曲線と斜めになった柱との組み合わせにため息が出ます。
 キャ~、ステキ~


ついに到達!
何故か青みがかかって見えていたのはカーペットのせいだったんですね。
館内のカーペットは赤系だったのに展望台が青いのは「空の色」を意識しているのかな?
シンプルなテーブルとパイプ椅子が置いてあるだけで他には図書コーナーがありました。




最上階に円形の展望台と傾斜したガラスに「ホテルエンパイア」を思い浮かべました。




その後の夕食は扇形宴会場でミニバイキング付きの夕食。
何が嬉しいかというと、いくら食べても酒の肴が無くならないという嬉しさ♪
カニもあったし牛の角煮もありました。

部屋に戻り二次会となり夜にベランダから大阪行きの寝台急行「銀河」をみんなで見送ってお開きとなりました。


建物の外観は古いけど肝心な所「客室と大浴場」はリニューアルされて
サービスも食事も良かったです。特に鉄道模型みたいに見える線路は鉄道好きな方やお子様連れの家族にお勧めです。

また来年に来よう♪

と好評で「西熱海オフ」は終わりました。




しかし・・・先日、西熱海ホテルが閉館される!と、さまひさんから至急報が入りました

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000607140003

「行っておいて良かった」と思い諦める事にしたが本当はもう一度こんな聖火リレーみたいな車列?で行きたかったのだ・・・


「横浜5」ナンバーが泣かせるdebopacerさんの愛車A30初期型デボネア!と彩雲コルト。

『聖火リレーって何?』
昭和39年の東京オリンピックの際に三菱自動車はこのようなキャンペーンを行っていました。


ご家庭持ちのdebopacerさんと二台でドライブをするには困難ですがいつかは実現し西熱海ホテル玄関前に並べたかった。

風格のある白いデボネアと熱海を目指す姿を何度も想像していた。
私は運転があるから座れないけれどデボネアの後部座席に座れる人は幸せだな、とか途中で何度か前後を入れ替えたり走行風景をビデオで写したりと得意の彩雲妄想劇場を展開していました。


また一つ、昭和の名建築が消えていきます。

西熱海ホテルさん 長い間おつかれさまでした(まだ営業していますが)。

                《完》
コメント (6)
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