オート三輪を見た後にdebopacerさんと向かった先はそこから車で10分程の
コルトのおじさんの家。
その後、あのコルトはどうなってしまったのだろう?
常に気になっていた。
敷地に入るとコルトは前回同様に納屋の下に置かれていた。
前に来た時よりも土ぼこりで汚れているように思えた。
「主(あるじ)を失ってしまったクルマ」
その姿に心が痛んだ。
debopacerさんが前に弔問に訪れた際は奥様は健気に振舞っておられたと聞いていた。
しかし、玄関を開け声を掛けると家の奥から出てきた奥様は元気も無く・・・。
「なんだかねぇ、時間が経つ程に悲しくなってしまいまして・・・」
奥様はお茶のお代わりを、とお湯を入れに中に入ったが
すすり泣く声が聞こえてきた。
この雰囲気で「あの話し」を持ち出すのはいかがなものだろうか
意を決して申し出た。
『あのコルトを洗わせて下さい』
亡きご主人が大切に乗ってきたコルト1100。
それをいきなり他人が来て手を掛けさせてというのはちょっと非常識かも。
いっそそのままの状態にしておいた方が良いのでは?
そんな事も思っていた。
幸いにも「そんな事をしていただいて良いのですか?」
と快諾してくれました。
もう半年以上もエンジンを掛けていない、との事でバッテリーは完全にあがっておりウインカーすら点滅しない。
納屋から出すには手で押すしかないので二人で押そうとしたら
いつの間にか奥様も農作業の服に着替えて押してくれていた。
表に出して彩雲父手造りの充電機で充電する間にコルトのホコリを払う。
もの凄い土ホコリ・・・
debopacerさんもデボネアのトランクからバケツとマイ雑巾を取り出した。
前もって洗おうなんて話してなかったのに・・・さすが私の行動を読んでいますね。
キレイになった姿を見て奥様も
「やっぱりキレイになると『車』という感じになりますね~。
うちの人も(普段は洗車しなかったから)もっとキレイにしておけば良かったのに(笑」
と笑ってくれた。
ただ車を洗っただけだがそれでも奥様は喜んでくれた。
おこがましいと思うが来て良かった。
(↑debopacerさん撮影)
さて、ではもう一つやらなくてはならない事がある。
「ちょっと動かしてみる事」
一年間もエンジンを掛けていないので本来ならプラグを外しCRC等を吹いてオイルを循環させなければならないのですが私もdebopacerさんも時間がない。
いきなりエンジンをかけました、なんてブログに書いたら絶対に
「動かしてないエンジンを動かす時は~」
って書いてくる方がいるだろうな、と脳裏に浮かびました
ドライ状態で始動させる危険性も二人で話しましたが「時間がない」のでいきなりスターターを廻す事にする。
初めて自分と同型の運転席に座りイグニッションキーを捻る事に緊張。
しかし充電量が足りなくて彩雲コルトからケーブルを繋ぐ。
いい絵だな~
私のコルトからおじさんのコルトへと電気が流れる訳です。
だがダメ・・・。
デボネアに換えてエンジンを吹かしてもらう。
今度こそは!とキーを捻る
コルトのセルモーターが廻った!
アクセルペダルを踏み込むと初爆が起こった。
しかし続かない。
そして二回目の爆発でおじさんのコルトは目覚めた。
回転を維持させるために慎重にアクセルペダルを踏む。
その時、私は逢った事の無いおじさんに触れたような気持ちになった。
おじさんは亡くなりもういない、それでもエンジンの鼓動に一瞬その人が生き返ったような気持ちになり涙が出た。
『エンジンの音がうちのとおんなじ』
前回の帰りがけに奥さんが嬉しそうに言った言葉。
写真で見たコルトの前に立つおじさんの姿
もっと早く来ればよかった、そんな後悔が頭をよぎる
脇に立つdebopacerさんに気付かれないように下を向きアクセルを慎重に戻す。
彩雲号とは微妙に異なるようなエンジン音。
これがおじさんのコルト
40年もおじさんと働いてきたコルトの音
2台並んだ姿を見せたかったよ
本当にもっと早く来ればね・・・
気を取り直してブースターケーブルを外し家の前に移動させる。
これもまた彩雲号とは微妙に異なるクラッチミートとブレーキ感覚。
まさか同型のコルトを運転する日が来るとは。
2台並べると私のコルトは車高が落ちているのが分かる。
帰りに奥様から大量の野菜を戴き帰途についた。
最近ブログを書く気力が落ちてしまいました。
ネタは山のようにあるけど・・・・。
今回の事も4月の終わりの話です。
(↑debopacerさん撮影)
コルトのおじさんの家。
その後、あのコルトはどうなってしまったのだろう?
常に気になっていた。
敷地に入るとコルトは前回同様に納屋の下に置かれていた。
前に来た時よりも土ぼこりで汚れているように思えた。
「主(あるじ)を失ってしまったクルマ」
その姿に心が痛んだ。
debopacerさんが前に弔問に訪れた際は奥様は健気に振舞っておられたと聞いていた。
しかし、玄関を開け声を掛けると家の奥から出てきた奥様は元気も無く・・・。
「なんだかねぇ、時間が経つ程に悲しくなってしまいまして・・・」
奥様はお茶のお代わりを、とお湯を入れに中に入ったが
すすり泣く声が聞こえてきた。
この雰囲気で「あの話し」を持ち出すのはいかがなものだろうか
意を決して申し出た。
『あのコルトを洗わせて下さい』
亡きご主人が大切に乗ってきたコルト1100。
それをいきなり他人が来て手を掛けさせてというのはちょっと非常識かも。
いっそそのままの状態にしておいた方が良いのでは?
そんな事も思っていた。
幸いにも「そんな事をしていただいて良いのですか?」
と快諾してくれました。
もう半年以上もエンジンを掛けていない、との事でバッテリーは完全にあがっておりウインカーすら点滅しない。
納屋から出すには手で押すしかないので二人で押そうとしたら
いつの間にか奥様も農作業の服に着替えて押してくれていた。
表に出して彩雲父手造りの充電機で充電する間にコルトのホコリを払う。
もの凄い土ホコリ・・・
debopacerさんもデボネアのトランクからバケツとマイ雑巾を取り出した。
前もって洗おうなんて話してなかったのに・・・さすが私の行動を読んでいますね。
キレイになった姿を見て奥様も
「やっぱりキレイになると『車』という感じになりますね~。
うちの人も(普段は洗車しなかったから)もっとキレイにしておけば良かったのに(笑」
と笑ってくれた。
ただ車を洗っただけだがそれでも奥様は喜んでくれた。
おこがましいと思うが来て良かった。
(↑debopacerさん撮影)
さて、ではもう一つやらなくてはならない事がある。
「ちょっと動かしてみる事」
一年間もエンジンを掛けていないので本来ならプラグを外しCRC等を吹いてオイルを循環させなければならないのですが私もdebopacerさんも時間がない。
いきなりエンジンをかけました、なんてブログに書いたら絶対に
「動かしてないエンジンを動かす時は~」
って書いてくる方がいるだろうな、と脳裏に浮かびました
ドライ状態で始動させる危険性も二人で話しましたが「時間がない」のでいきなりスターターを廻す事にする。
初めて自分と同型の運転席に座りイグニッションキーを捻る事に緊張。
しかし充電量が足りなくて彩雲コルトからケーブルを繋ぐ。
いい絵だな~
私のコルトからおじさんのコルトへと電気が流れる訳です。
だがダメ・・・。
デボネアに換えてエンジンを吹かしてもらう。
今度こそは!とキーを捻る
コルトのセルモーターが廻った!
アクセルペダルを踏み込むと初爆が起こった。
しかし続かない。
そして二回目の爆発でおじさんのコルトは目覚めた。
回転を維持させるために慎重にアクセルペダルを踏む。
その時、私は逢った事の無いおじさんに触れたような気持ちになった。
おじさんは亡くなりもういない、それでもエンジンの鼓動に一瞬その人が生き返ったような気持ちになり涙が出た。
『エンジンの音がうちのとおんなじ』
前回の帰りがけに奥さんが嬉しそうに言った言葉。
写真で見たコルトの前に立つおじさんの姿
もっと早く来ればよかった、そんな後悔が頭をよぎる
脇に立つdebopacerさんに気付かれないように下を向きアクセルを慎重に戻す。
彩雲号とは微妙に異なるようなエンジン音。
これがおじさんのコルト
40年もおじさんと働いてきたコルトの音
2台並んだ姿を見せたかったよ
本当にもっと早く来ればね・・・
気を取り直してブースターケーブルを外し家の前に移動させる。
これもまた彩雲号とは微妙に異なるクラッチミートとブレーキ感覚。
まさか同型のコルトを運転する日が来るとは。
2台並べると私のコルトは車高が落ちているのが分かる。
帰りに奥様から大量の野菜を戴き帰途についた。
最近ブログを書く気力が落ちてしまいました。
ネタは山のようにあるけど・・・・。
今回の事も4月の終わりの話です。
(↑debopacerさん撮影)