半年も前の5月の話しですが横浜のホテルニューグランドに行ってきました。
2年に一度位、親を旅行に招待するのですが前回には中里温泉に連れて行った所
また行きたがっていましたが中里温泉はまたの機会にします。
山下公園前にあるニューグランドは両親が今から45年前に泊まったホテルなのです。
東京オリンピックが終わった一年後の昭和40年10月の事でした。
東京の表参道にある式場を出て翌日から北海道へ新婚旅行の前日に泊まった、と昔から聞いていました。
そして今から約20年前にホテル学校の体験実習で私は1ヶ月半だけベルボーイとして
働く事になりましたが両親が泊まった部屋はどこだったのか分かるはずもありませんでした。
しかし、その後家の中から一枚の名刺が見つかりました。
当時の社長さんの名刺に部屋番号が入っています。
318号室
これが2人が泊まった部屋番号だと分かりました。
いつかその同じ部屋に泊まらせてあげたいと思っていましたが他にも行きたい宿があったので遅くなってしまいました。
予約時に両親の件を伝えると同じ部屋を指定するのは可能ですが318号だとダブルになってしまう。
流石にそれではキツいので隣の部屋を予約してもらいました。
上の4階の方がイチョウ並木に遮られず眺めが良いですよ、と薦めてくれたが当時と同じ階が良いのでお断りさせて頂く。
当日は当然コルトプラスではなくコルト1100を出す。
チェックインの前に山下公園や元町、中華街、昔住んでいた麦田周辺を走り回る。
「昔ここには~」という母の話しを聞きながら観光ドライブ。
程よい時間となったのでニューグランドに入る。
旧玄関前を通り過ぎる。
私が研修生だった頃はまだ通りに面した所がメインエントランスでした。
日野コンテッサのタクシーが泣かせます(1300? 横浜味覚地図より)
こちらのパンフレットは私が研修時代に戴いたもの。
かつては玄関に入ると階段の脇にお土産屋さんがありました。
あの雰囲気が好きだったな。
画像を拡大してみましょう。
これぞヨコハマ!という感じです。
男性の方はモデルさんではなく実際のフロントスタッフだったと思います。
とてもカッコいい方でした。
入り口の手前に見える金色の手すりは毎朝、早番のドアマンが磨いていました。
その手すりも今は撤去されて跡だけが残っていました。
あれから20年…
ついに客として泊まる時が来たのだ。
地下深いタワー館の駐車場に車を入れた。
研修中はタワー館を建設中でこんなに深く掘っているとは思いも寄りません(地下三階)
チェックインを済ませてベルガールさんに案内してもらいます。
因みに以前は本館二階がフロントでした。
中央のカウンターが旧フロント。
パンフレットより
同じ位置で撮ればよかった(涙)
タワー館が完成すると間もなく本館の改修工事が行われました。
リニューアルオープンされて見に行く機会があり訪れると…
かつての一階のカフェはスペインをイメージしたという独特の雰囲気があり椅子一つにしても他に無いものでした。
パンフレットより
床板も凝ったものでした。水出しコーヒーおいしかったな。
しかし案の定新しい現在のカフェは「どこにでもある店」となっていました。
現在の店内の画像はお客さんがたくさんいたので撮影できませんでした。
正面玄関右手にあったかつてのBARシーガーディアン。
現在は場所が移動し「シーガーディアンⅡ」となっています。
もしも今でもこのシーガーディアンやカフェがこのままで残っていたらと思うと・・・
赤い傘の部分がかつてのBAR「シーガーディアン」今は別のお店(ブティック)が入っています。
なんで移動させたのか・・・
つづく