『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

暮れ滞む雲のいろ…

2013-07-19 17:17:07 | Weblog

    

                      

      あなた

 狭い庭ですが、白山石楠花がたくさんあるせいでしょう…次々と慎ましやかに咲いて

 尖がって壊れかけている心を静かに癒してくれます

 

 涼やかな風がカーテン越しに入って、とっても倖せ…

 庭の花木が話かけてくれます。 みんな優しい…

 

 暮れ滞む雲の色って、儚げで淋しいね…

 目を凝らしてみていると、伸びたり縮んだり…縦長・横長そして、まぁるくなって…

 お月さんになり…星になって…遠くへ消えていく…

 

 どこに、いるのかなぁ?やっぱり、遠いよね。

 

 一日が長く感じるけど、時の刻み方は変わらないよね。

 わたしの刻は、あの日で止まっているような…そんな気がします。

 

  ”みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こいしかるらむ”   中納言兼輔

 

  あなた

 今日の日も静かに終わり、この日は再び廻ってこないね…

 でも、きっと逢えるよね…