『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

どこの草叢に隠れているのか…か細くて弱弱しいが、確かに虫の音…

2014-10-02 16:15:38 | Weblog

  

                                       

    あなた

 今日は、さむざむとした日です。

 思い出すまいとしても、やっぱり無理…今日はあなたの月命日ですもの…

 

 庭の”マユミ”と”ニシキギ”の木の実がピンクと赤に染まり弾けた実からそれぞれ

 可愛くて小さい顔を覗かせてきました。

 また一つ秋の深さを感じます。

 ここではまだ、先日カッタンの学校でみた光景に出合っていません。

 あの風は何だったのでしょう…か。

 ちょっと庭を覗いてみました。

 どこの草叢に隠れているのか…か細くて弱弱しいが、確かに虫の音…

 仲間にはぐれてしまったのでしょう…探しても見つからない。

 やっぱり、わたしでは駄目みたいです。

 

 10月の別名は、神無月(かみな月)といいます。

 全国から八百万(や およろず)の神々が、こぞって島根の出雲大社に行かれ、

 男女の縁を結ぶ相談や酒造り 、農作の収穫や漁労など、

 むこう1年間のさまざまな神議(かむはか)りのため参集し ます ...

 と言われています。

 神様たちでも、シックリいかない事もあるようです。

 念には念を入れよ…と一生懸命考えるのでしょう…。

 神様たちが留守でも、大丈夫!

 「神様たちが与えた一日々を大事に生きるから…」

 

 お日様の見えない秋の日は寒いし昏いし、侘びしさだけが、

 グズグズと尾を引き…何となく「心の中で諸々が」葛藤し…考えなくても

 いいことなのに、悪いほうへ~悪いほうへと纏まりのない考えが

 頭の中をグルグル回り…「もう、いやっ…」

 どうぞ、何事もなく今日の日が終わってくれますように…