生垣のオンコを切ってしまったので、寒い感じです。
あなた
時雨が降り、よりいっそう秋の深さが身に沁みます。
風がないので糸をひいた様に細く降る雨…微かに淋しさが、たゆとうて…
寒々とした寂寞感に侵されます。
心まで寒くなっては…いけないって、判りつつも…
終日この時雨と付き合わなければ?と思うと…やっぱり憂鬱…
「ニシキギ」の葉っぱ雨に濡れて、より赫さが増して!きれい。
こんな日は、何もする気がなく、ただボンヤリと庭を眺めて…
おおきな溜め息…
逢うことなど、絶対にないって思いながら、過ぎ去った日々を
思い出し、前に踏み出せないで、躊躇してしまう、憶病者。
さびしさに やどをたちいでて ながむれば
いずこもおなじ あきのゆうぐれ 良暹法師
(寂しくて家を出てあたりを眺めても、秋の夕暮れの寂しさはどこも同じである…)
きりぎりす なくやしもよの さむしろに
ころもかたしき ひとりかもねむ 後京極摂政前太政大臣
(こおろぎが鳴いている霜降るこの寒い夜に、むしろの上に衣の片袖を敷いて、
わたしはひとり寂しく寝るのだろうか。)
百人一首よりニ首…何れも秋の、もの淋しさを詠んだもの…
あなた
時間的にはまだ、日暮れ時ではないのに随分昏い…
雨は依然として、降ってます。