「吾亦紅」
あなた
秋晴れのよい天気です。
「吾亦紅」見て下さい、あまりにも華奢で風に倒され可哀想なので
ガッチリした支柱を立ててもらい倒れないように括ってもらいました。
少々窮屈そうですが…我慢です。
「吾亦紅
さし出て花の つもりかな」
小林一茶
「吾木香
すすきかるかや 秋草の
さびしききはみ君におくらむ」
若山牧水
「吾も亦(また)
紅(くれない)なりと
ひそやかに」
高浜虚子
こんなにも・詩人・歌人 に愛された花です。
花言葉=変か・移りゆく日々・愛慕・憧れ。等々…
風に逆らわず、揺れるが儘、自然に身を預けている…
でも、手をかさなければ、折れて倒れてしまいます。
手はかかりますが可愛い…
高い空からお陽さんが、万遍に優しく包み込むんでくれて
庭の木の葉がいっそう赫さをまして残り少ない「今を見て」って…
カーテン越しでも眩しいくらいの陽の光。
こんなに明るくても、夕暮れが早く「ストン」と夜の帷が
降りてしまい、淋しさが風の様に心を過ぎって…
「あなたまたね」