『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”また今夜も雪の乱舞でしょうか…” 

2015-01-08 16:23:22 | Weblog

                             
                                 懐かしい写真  つる梅もどき  今はありません。

   あなた

 昨夜から吹雪です。

 風が強い。

 庭の木の葉が冷たい風に煽られ、今にもちぎれてしまいそう…

 暖気のせいか時どき「ドドドッ、バサッ~」って屋根の雪が落ちる音。

 吹雪が白い渦を巻いて通った後、窓越しに見る庭は何処か寒々として…

 また今夜も雪の乱舞でしょうか…  

 音もたてずに雪が舞い落ちてる姿が痛々しい…

 タヌはスッポリ雪に埋まってしまい…良い夢でも見てるかな?

 《やまざとは ふゆぞさびしさまさりける ひとめもくさも かれぬとおもえば》  (源宗千朝臣

 『山里はいつの季節でも寂しいが、冬はとりわけ寂しく感じられる、尋ねてくれる人も途絶え

 慰めの草も枯れてしまう…』

 いつの世も、冬は淋しく寒く、どれほど春を恋しく思った事でしょう…

 ひとりは、やっぱり寒く淋しい…