『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

雪が霏霏と降り…お陽さんとの鬩ぎ合い。

2015-01-20 15:55:32 | Weblog

                       
                  午前10時 ず~っと続く吹雪。

 午後から出かけるはずだった…

 けど、遭難して迷惑かけちゃいけないと、止めにしました。

 吹雪の中一筋の光…微かにお陽さんの顔…

 吹雪とお陽さんの鬩ぎ合い…

 折角お陽さんが顔を出そうとしても、激しい雪と風に挑まれ又しても…

 雪が霏霏と降り…お陽さんとの鬩ぎ合い。

 今日はこんな日で終わる事でしょう…

 《なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな》  
                                            
        「西行法師」

 『嘆き悲しめと月はわたしに物思いをさせるのだろうか。 いや、そうではあるまい。

 本当は恋の悩みの所為なのに、まるで月の仕業であるかのように流れるわたしの涙では…』。

 《思ひつつ寝なくに明くる冬の夜の袖の氷はとけずもあるかな》
                                 詠み人知らず

 『寒夜、袖に流した涙が氷り、朝を迎えても融けないと言って、男をむなしく待ち明かした

 女の悲しみを婉曲に表現している。暖房に恵まれなかった当時、「袖の氷」は詩的誇張とばかりも言い

 切れない。』  と、この和歌の補記にありました。

 灰色の雲の狭間に弱弱しい夕陽が微かに…

 あなた

 こうして今日も荒れた日で終わろうとしてます…

 淋しいね…