変な写真…何故かわたしの影が移ってます 驚き!…
あなた
今日も曇っていて、泣き出しそうな鈍いろの空…
寒い…
鈍いろの空が心細く言い様のない滅入るような淋しさが、こころに滲みて…
ひとりであることの淋しさを掻き立てる…
いつまでも、いつまでも、こんなでは駄目と思ってます。
色々考えると…
また眠れぬ夜が続いて…
雪が降ってゐる……
雪が降ってゐる、
とほくを。
雪が降ってゐる、
とほくを。
捨てられた羊かなんぞのように
とほくを、
雪が降ってゐる、
とほくを。
たかい空から、
とほくを、
とほくを
とほくを、
お寺の屋根にも、
それから、
お寺の森にも、
それから、
たえまもなしに。
空から、
雪が降ってゐる
それから、
兵営にゆく道にも、
それから、
日が暮れかゝる、
それから、
喇叭[らつぱ]がきこえる。
それから、
雪が降ってゐる、
なほも。 中原中也~詩集 「雪が降ってゐる…」より