『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”ゆっくり、ゆっくり”と念仏の様に唱えて、”焦らない、焦らない”って。

2015-10-22 13:24:02 | Weblog

                     
                             2015-10-20-「葉の落ちた「マユミ」

   あなた

 今日も穏やかで暖かい日です。

 「マユミ」の葉っぱは落ちてしまい寒々としていますが、

 赤い実が可愛い…

 その下に見えるのが「ノコンギク」まるで初雪を置いた様。

 秋の日に赤い実がよく似合って。

 この暖かさが何時まで続くやら…

 あなた

 一つ齢を重ねたら、何をやるにも身体が動かず頭では急いでいるのに、

 躓(つまずく)いてばかり、足が上らない、チョッピリ情けないね。

 これで、転んだら終わりです。

 ”ゆっくり、ゆっくり”と念仏の様に唱えて、

 ”焦らない、焦らない”ってこれも念仏の様に。

 
  『行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。

 よどみに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまる

 ことなし。

 世の中にある人とすみかと、 またかくの如し。

 玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、

 たかきいやしき人 のす …』  

 《失意の鴨長明が、日野の山奥、方丈の草庵に隠遁し、世の変遷と心の

 不安のなかに、 自らの救いを求めようとする心境を自伝的に綴った、

 随筆文学…》

 鴨長明 =青空文庫より

 再び同じ日は巡り来ない、頭では判っているけど、昨日の続きが今日と

 何時も続いている様な錯覚。

 今更ながら「すべて遅い…」どう、足掻(あがく)いても、ただ

 ジタバタするだけで、「もとの水にあらず」ですね… 

 あなた

 手をかしてね…