『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

外の寒さと、心の寒さが相俟って(あいまって)寒々とした寂寞感に侵される。

2015-10-24 12:54:27 | Weblog

                  
                           2015-10-22-「夏菊」返り咲き。

   あなた

 「夏菊」の返り咲きと言うのでしょうか?二度目の「夏菊」です。

 可愛く咲いてます。

 6月~7月くらいに咲く八重の小菊。

 もう、終わってしまったと思い、根本から切った筈なのに…

 こんなに綺麗に咲きました。

 花言葉=黄色の小菊は「敗れた恋」だそうです。、

 そりゃそうですね。

 あなたは、

 あの小さな「壺」のなかで、ず~っと眠っているんだから…

 
 きょうは昨日と打って変わり、時雨模様です。

 時々冷たい雨に庭の木々が小刻みに震えています。

 窓に雨あとの粒が残って…

 秋の深さが一入。

 外の寒さと、心の寒さが相俟って(あいまって)寒々とした寂寞感に

 侵される。

 こんな事では駄目ですね。

 
 つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ

       わがみひとつの あきにはあらねど』   大江千里

 《秋の月を眺めてていると、様々と思い起こされ物悲しいことです。

 秋はわたしひとりだけにやって来たのではないのですが。》

 現代意訳に書いてありました。

 つい我一人と思ってしまう「秋の月」です。

 神々しいまでに冷たく、侘びしく、近づく事は絶対できない。

 「秋の月とはそういうものですよ…」って。

 ………… ………… 月が優しく諭してくれました。