『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 切ない気持ちのまま、晴れない天気のまま、今日の日を終えます。

2015-10-30 13:58:42 | Weblog

                     
            2015-10-28-残り少ない「菊」

    あなた

 霜が下りても、多少の雪が降っても、楚々と咲いている「菊」。

 可愛い…です。

 あなたが植えてくれた「菊」。

 我が家の庭にはこの菊だけが咲いてます。

 丈は低く何処にでもありそうな何の変哲もない菊。

 決して珍しくはない。

 でも、えに言われぬ秋の名残りを紛々とさせた「名残りの菊」。

 切り花にするのが惜しく只々眺めて楽しんでいる…。

 
 今日は、どんよりとしてる日。

 それに、挑発されるかの様に気持ちが揺らめいて…

 窓越しに、恨めし気の気持ちと、淋しい気持ちの入り混じたった複雑な

 気持ちで淋しくなった庭を眺めている「わたし」。

 侘びしくて心細くて…不安になる。

 何がそんなに不安を掻き立てるの?。

 夢の続きを追いかけているからかな?

 あなた

 切ない気持ちのまま、晴れない天気のまま、今日の日を終えます。