『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

”ファッファッ”っとした淡雪が、戯れながら舞っているんです。

2016-02-23 10:28:13 | Weblog

                         

                     
  

 

 

 

 

 

 


               
                   2016-2-22- 雪の庭

     あなた

 随分、庭の雪が少なくなったと思ってましたのに…

 こんなに、うず高くなって…

 春は暫し遠くなりました。

 そうなんです。

 

 ”ファッファッ”っとした淡雪が、戯れながら舞っているんです。

 あなた

 今日は冬へ逆戻り…そんな感じ。

 落ちた途端「儚く」消えてしまうのに…

 それなのに戯れながら、やっぱり舞っている…

 でも、”ファッファッ”雪は舞いながら”ファッ”って消えて…

 しまう。

 春を告げなきゃ、わるい!みたいに舞っている。

 淡雪は落ちてすぐ、きえてしまうのに…

 心の中の冷たい氷の欠片は融けないまま、また、積もって…

 こうして日々積み重ねて…

 旅の終わりに!終の棲家にひとり、向かっているんです。

 淋しくない…って言えば嘘になるでしょう。

 でも、愛しいひとが待ってると思ったら…

 淋しさは淡雪の様に…

 消えていくよ…