『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

あなたが愛おしんだ花々…

2014-06-07 17:08:47 | Weblog

    

         

   あなた

 先ほどまで、あなたの”花友達”がいらして、お喋りしていったよ。

 わたしよりず~っと我が家の庭花の存在を知っている人。

 花に詳しくわからないことを尋ねると丁寧に教えてくれるひと。

 何でも判る人っていいなぁ…

 

 彼女を送りがてら庭を廻ってみる。

 小さい庭ですが、わたしにとっては大事な庭だったことが、遅れ馳せながら、判ったような?。

 

 そうです、この小さな庭にどれほど慰められたことでしょう…

 あなたが、この庭を這い蹲って草むしりしてた姿…を思い出します。

 

 「おぉ寒む!…」

 この風の冷たさは、もう秋を忍ばせ「夏は終わったのだと」と感じるくらいの”さむさ…”

 嫌です。まだ春を充分味わっていないのに…って。

 

 姫石楠花と白ツツジ。どちらも珍しい花です。

 あなたが愛おしんだ花々…

 

 

 

   

    

       

 


庭の花が風に吹かれて…潔よしって散っていく…

2014-06-06 15:40:34 | Weblog

  

        
                 琉球ツツジ  白                                      姫石楠花

        あなた

 この、何日間かは、何を勘違いしたのか?異常な暑さでした。

 きっと間違いに気付いたのでしょう!今日は、お陽さんも出ず寒々とした強い風が吹いてます…

 強いかぜに流され大揺れに揺れているツツジの花…

 次々舞い散って…散り際の潔ぎ良さを身を以て教えているかのように…そんな風に思えて。

 でも、勝手な事言うようだけど、折角咲いたのですもの、もう少しの間楽しませてほしかった。

 庭の優しい花は、ほとんど無くなったけど、春の名残りのように葉っぱだけが風に、みを預けたなびいて…

 生きる事の厳しさ…難しさ…を花たちが教えてくれる。

 わたしは、未だ一人で暮らす事に慣れず戸惑うことが多く…ウロウロ…ただウロウロして。

 そんな、わたしが無性に愛おしくて…「ガンバレ」って… 

 

 「庭の花は勁い」ってしみじみ思う…

 

 昨夜は眠れず、明け方ウトウトと…

 夢のなか、あなたが、微笑んでいたような気がする…

 

  六月の今日の風は冷たい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


わずかに残った”二人静”大事にします…

2014-06-05 10:30:09 | Weblog

  

                   
                  二人静                                              二人静

    あなた

 ようやく生き残った”二人静”です。

 他の花を引き抜き二人静を割り箸で囲い判るようにしておきました。

 

吉野勝手明神では、毎年正月7日の神事に、ふもとの菜摘から菜を摘んで神前にそなえる風習があった。

それでこの年も例によって神職が、女達に菜を摘みにやらすと、一人の女が出てきて、「吉野に帰るならことずけて下さい。

私の罪の深さを哀れんで、一日経を書いて弔って下さい。」と頼んだ。

そして「あなたのお名前は」と尋ねられると、何も答えないで、夕風に吹きまわされた浮き雲のように、跡形もなく消えた。

そんな不思議な体験をした菜摘女は、そのことを神職に報告するのだが、女は話しているうちに顔つきが変わり、言葉つきも変わって

きたので、神職は、「いかなる人がついているのか名をなのりなさい」と

すると女は精好織りの袴や秋の野の花づくしの水干など、みな静が勝手明神に収めた舞いの衣装を宝蔵から取り出した。女がその

衣裳をつけて、舞いを舞おうとすると、いつの間にか静の霊も現われて、一人の女が二人になって舞を舞うのだった。

 静御前の霊と菜摘女の二人で舞う謡曲の「二人静」から。

 

 ”二人静”の名前に因んだ話ですが、ただひたすら一途に相手を思う女心が、哀れでなりません。

 今の世で、これほどまでに思う人がいるでしょうか?…

 我が家の”二人静”やがてヒッソリと清楚に咲くことでしょう…

 もう少し、あったようにも思いますが…大事にしていた、あなたの所へ行っちゃったのかな?

 残った一本大事にするね…

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


”風鈴”と”鈴の音”が賑やか…暑さを凌いでくれます

2014-06-04 15:34:12 | Weblog

  

          
                   高山アヤメ                                           高山アヤメ

   あなた

 高山アヤメが咲き出しました。

 あまりにも小さくそれでも懸命に、自分を全うしようとする姿がいじらしいので、他の花を押しのけて…

 アヤメだけの世界にしました。

 

 今日も随分暑いのですが、風があるせいでしょう、家の中で風が舞い踊り吹き抜けて…いきます。

 やっぱり扇風機は要らないようです。 

 我が家を訪れた方々一様に「涼しい…」って、おまけに、我が家のカーテンには「鈴」がついているので

 風が通るたび可愛い鈴の音…で暑さを凌いでくれる…

 

 あなた

 暑い午後です。

 風鈴も賑やかに「チリチリり~ン」って…

 友達が帰った後でも淋しくない…よ。

 さすがの、私、風炉の前には座りたくない…

 

  


暑い日です。風がソヨとも、入りません。

2014-06-03 16:42:42 | Weblog

           
                       イソツツジ                                     イソツツジ 

    あなた

 吹く風はサヤサヤと優しい…

 陽射しが強く長い時間は外にいられない。

 

 午後暑くなり、さすがの私、汗をかいております。

 家の中でも30度、窓という窓2階も全開…

 暑いです。

 庭の木の葉は揺れているのに、風らしきもの…ソヨとも入らず…

 こんな時こそ”扇風機”でした。

 

 二階から下ろし早速使います。

 さすが、”文明の利器”(我が家では…)風が風を呼ぶのでしょうか? 

 レースカーテンが揺れだし涼しくなりました。

 

 春が短く一挙に真夏です。

 なんと、慌ただしいことでしょう…

 老いた身体は、なかなかついて行けず、「ハァハァ」~と~厳しいものがあります。

 目まぐるしく変わる世のなか…老体には、難しい事ばかり…

 ゆったりとした、季節はどうしたのでしょう…

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 


”水無月”になり、心が悼みます…

2014-06-01 12:41:27 | Weblog

 

        
                琉球ツツジ                                     フウセンカズラ

   あなた

 水無月になりました。

 思い出したくないことがいっぱい…

 ですがわたしの気持ちとは裏腹に、吹く風もソヨソヨと頬に優しくやっぱり六月の風…

 

 六月とは、あなたが其方へいくまで、とっても楽しく、嬉しい事がいっぱいで、ささやかながら一寸したお祝い膳を

 囲んだ月でもあったのが…

 

 何処に落とし穴があるか?判らない。

 辛い事が大きな口をあけて、待っていたのですから…

 

 きょうは町内会の”花壇造り”でわたしも参加。

 随分沢山の方が参加してました、存じ上げない方もたくさん。

 あなたのこと、また話題になって…

 そりゃそうよね、町内会の事はあなたの管轄だったから…

 

 昨日はナオたちとあなたの所へ行ってきたし…

 今日は、明日に備えてリコと買い物にいってきます。