『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

白い「フクロウ」は何処か遠くへ飛んで行きました。

2016-01-21 14:08:24 | Weblog

                     
                              2015-5- 「アジサイ(ダンスパーティ)」

    あなた

 去年(こぞ)の「アジサイ」(ダンスパ=ティ)と名付けられていました。

 余りにも可憐で可愛くって、地植えしてみました。

 さて、今年は出てくれるでしょうか?…

 リコが「お父さん好きそうだから」って買ってきてくれた「アジサイ」 

 改良種なので、地植えで!… 出てくれるでしょうか?些か心配…

 今朝も随分凍れました。

 弱々しい光で庭を照らしていた、お陽さんも隠れてしまった。

 白い「フクロウ」は何処か遠くへ飛んで行きました。

 淋しいけど…誰かを慰めるため…行ったのだとおもいます。

 もしかしたら?あなたの所へ手紙を届けるため、飛んで行ったのかもね…

 うす暗い日です。

 チラチラ小雪も舞ってます。

 寒い日です。

 明日は良い日であることを、願ってます。

 

 

 

 

 

 

 


庭に積もる雪の形が面白く、わたしには色んなものに見える。「楽しいよ…」

2016-01-20 10:13:18 | Weblog

                           
                                  2016-1-19- 「フクロウ」が羽根を休めてるよ… 

    あなた

 「タヌ」の代わりに森の賢者「フクロウ」が羽根を休めてます。

 白い「フクロウ」 きっと何か良い事を!運んでくれると思うよ…。

 そんな気がする。

 静かに庭を見渡して…

 何か言いたげに…

 何を食したいのか?何を与えたら?よいのか、判りません。

 護ってくれてるような…そんな風に見える!わたしには…

 ず~と此処にいて…

 陽が射してきました。

 荒れた天気も、少しは鎮まってたのでしょうか…

 庭に積もる雪の形が面白く、わたしには色んなものに見える。

 あなたに「熊にみえるでしょう?」って言ったら「見えない」って終わり。

 どうしても見えるので写真に写したら、思いっ切り笑われたっけ…

 今でも、じ~っとみていると、そんな気がする。

 動物のかたち。

 楽しいのに…

 この「白いフクロウ」もあなたが見たら、そうには見えないのでしょう…

 でも、どうみても「白いフクロウ」なんです。

 あなた

 そうにしておいて…

 きっときっと、「倖せ」を運んできてくれる」って思うし、信じてる…

 その「倖せ」のかたちは、わからないけど…

 


 庭の白さを見ていると、不意に突風のような…寂しさがおしよせて来る。

2016-01-19 12:36:35 | Weblog

                                
 

 

 

 

 

 

 

 


                                                
                                                   2016-1-19- 「雪の庭」

    あなた

 決して珍しい眺めではありません。

 この三日程で庭がこんなになりました。

 一冬に降る雪の量は、きっと決まっているのだと思います。

 雪が少なく楽と思った分、ドサッっときました。

 庭全体が、雪に埋もれ「タヌ」は夢の国です。

 今日も雪空で、まだ降り足りないようです。

 庭の白さを見ていると、不意に突風のような…寂しさが押し寄せて来る。

 白は淋しい…

 風がないので、雪は積もったまま。

 こんな日を幾つも幾つも重ねて、ようやく春の兆しが見えてくる。

 それをず~っと待って…待って…それでも、懲りずに…

 尚、再び、花咲く春を待ちます。

 きっと、巡り合えること信じて…

 

 

 


 


時計の針の音が妙に耳障りで静かと言う事は、はっ方から、かなりの雑音が聞こえてきて…。

2016-01-18 12:46:28 | Weblog

          
                            2011-5-これが最後の「木蓮」

   あなた

 二人とも、大好きだった「木蓮」今はありません。

 あなたの病室へ、持って行った最後の写真です。

 花言葉=「自然への愛」「崇高」「高潔な心」「慈悲」等々。

 素敵な花でした。

 でも、再び植えようとは思わない。

 あなたの所へ逝ったとき、二人で育てましょうよ…

 とは、言っても育てるのは「あなた」眺めるだけの「わたし」

 これは何時になっても、変わらない道理。

 
 寒々とした日です。

 天気予報では、大雪になると言ってます。

 庭の雪は増えるいっぽう。

 どの、囲いを見ても真ん丸…コンモリした雪がただ、じ~っと我慢。

 嵐の前の静けさ?風もなく静かさが、不気味。

 昏い。

 時計の針の音が妙に耳障り。

 静かと言う事は、八方から、かなりの雑音が聞こえてきて…。

 何となく、イライラ苛立ちが、心騒めく。

 「木蓮」の写真を見て、思い出しちゃったんです。

 「約束」はいっぱいあったのに…

 みんな反故になっちゃった…ね。

 今日みたいな昏い日は、ふと思い出し…

 落ち込んでしまい、寂しさだけが我が物顔で広がって…

 そんな、わたし、やっぱり、駄目人間?。

 外も、わたしも「昏い」なぁ…

 今にも雪が降り出しそうで…いや~な日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 凍てつく淋しさが身体を過り、言うに言われぬ悲しさが、襲いかかってくるような…。

2016-01-17 10:17:59 | Weblog

                                                         2015-    「福寿草」

    あなた

 昨日から夜中にかけて降りました。

 大雪です。

 春は遠のいていきました.

 せめて写真での春「2015年の福寿草」です。

 多少ボケてますが我慢ね… 

  随分降りました。

 庭の木も、半分埋まっています。

 除雪のかた朝早くからいらして、きれいにしてくださいました。

 本当に嬉しい。

 朝日が少しさしています。

 今日からまた雪降りと言います。

 どうなっちゃうのでしょう…

 あなたが居なくなって4度めの冬。

 何度越してもわたしに除雪は、できない。

 その都度「手伝いにきてよ」ってお願いするけど…

 やっぱり、通じない様です。

 凍てつく淋しさが身体を過り、言うに言われぬ悲しさが、

 襲いかかってくるような…。

 切ないよ!

 あなた

 やっぱり、一人は淋しい…

 

 

 

 


古の本を繙いているうちに、随分と、刻(とき)が経ちました。

2016-01-16 15:04:19 | Weblog

                      
                                         2011-     「ひめしゃくなげ」   

   あなた

 昨夜もかなりの凍れでした。

 お陽さんが出た今でも寒い。

 厳しい凍れです。

 「姫シャクナゲ」は、あなたの形見かな?

 今は殆どありません。

 「高山植物]の類は消えてしまいました、ヒッソリと、ただ、静かに…

 庭の雪は昨日と変わりません。

 凍れのため、すっかり固まってます。

 この写真は「あなた」が其方へ逝った年のです。

 『あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る』

               (額田王) 「ぬかたのおおきみ」

 古い本の整理。

 たまたま、「田辺聖子」さんと「井上靖」さんの書いた『額田王』の文庫本が

 出て来ました。

 作者によって随分違いがあります。

 現代では考えられないのですが、千三百年もの昔「大化の改新」後の時代。

 時の権力者・二人の兄弟天皇の妃になる運命を辿る、「額田王」

 「天智天皇」と実弟「天武天皇」の数奇な運命。

 物語としては、読み応えがあります。

 事実と言うのが、やっぱり厭だな。

 こういう事実あっての、現代なのでしょうが…

 古の本を繙いているうちに、随分と、刻(とき)が経ちました。

 あの朝の寒気が、少々暖気になってます。

 久しぶりに、本を読み満たされた気分ですが、疲れました。

 さて、お昼は抜きだったので…

 「あなた、今夜は何をたべましょうか?…」

 

 

 

               


あの、キラキラの世界に躰(み)を預けてみたい!衝動に駆られる。

2016-01-15 10:10:52 | Weblog

                        
                                   2011-…   「イカリソウ」     

   あなた

 「イカリソウ」です。

 可愛いね…

 この小さな花の一つ一つに、大きな想い出がギュットと凝縮され詰まってて…

 切なくて…遣り切れなくて…。

 咲くたびに想いを捨て様と根こそぎ捨てています。

 この春は咲かないと思います。

 花言葉=「あなた を捕らえる」「人生の出発」「君を離さない」「旅立ち」など。

 情緒ある優しい言葉。

 昨夜も雪が降って庭はコンモリと箱庭のように可愛い。

 夜中に除雪車がきて、道路も歩きやすくなったよ…

 
 昨夜何気なくテレビを見ていていると、

 秋田に「雪車」と書いて(そり)と読ませる地名があると言ってました。

 「ヘエ~…」なんて可愛い…

 よっぽど、風流な人が名付けたのでしょう…

 素敵って思ったよ。

 今日もお陽さんが庭の雪をキラキラ輝かせて…

 「夢」の様な世界になってる…

 風もなく穏やかで静かな日。

 あの、キラキラの世界に躰(み)を預けてみたい!衝動に駆られる。

 きっと、違う次元の夢を見る事が出来るでしょう…ね。

 そんな素敵な日です。

 

 『ながからむ こころもしらず くろかみの 

        みだれてけさは ものをこそおもへ』  (待賢門院堀川) 


 

 

 

 

       


確かに雪が降ると汚いもの諸々、み~んな雪に消され、真っ白で綺麗な世界。

2016-01-14 11:04:54 | Weblog

                
                            2016-1-14 とうとうきました。「雪」

   あなた

 遂にきました、昨夜来の「雪」

 タヌも隠れてしまいました。

 これで「タヌ」も、夢の国へ~と誘わ(いざなわ)れて…

 「良い夢を見てね!」

 暖かくなって「クロッカス」が咲くころ、会えるね!待ってるよ…

 大雪でもなく、小雪でもなく、中くらいの雪だったでしょうか…

 庭の雪が朝日に映えて、キラッキラッって…

 何処のお宅も雪掻きに懸命…

 あなた

 昨日午後、友達がいらしたの、見えてた?

 彼女のお蔭で少し世間が広くなりました。

 「へえ~っ、そうだったの!知らなかった」って事ばかり…

 お互いお茶を点てあい、楽しかった…

 「睦月・孟春」とも言う1月も半ば、月日の過ぎるなが怖いくらい…早く、

 何故に!こんなに急ぐの?って。

 
 『今よりはつぎて降らなむ我が宿のすすきおしなみ降れる白雪』

                    (詠み人知らず)

 《今からは続けて降ってほしい。我が家の庭の薄を押し伏せて降っている

 白雪よ。》

 と、通釈にありました。

 確かに雪が降ると汚いもの諸々、み~んな雪に消され、真っ白で綺麗な世界。

 何時までもそうあってほしいと願います。

 其のあとのことは、今考えないで…

 あなた

 またね。

 

 

 

 

    


あの、寒々としていた庭がキラキラ耀やいて…

2016-01-13 11:43:04 | Weblog

                                               2016-1-13-庭の「タヌ」       

    あなた

 昨日より、幾らか寒さが和らいだような!気がします。

 身体が慣れたと言うべきでしょうか?

 青空も少々見えてます。 

 玄関の中から写した「タヌ」。

 片目で恨めしそうに見ている「タヌ」。

 可愛い「ヤツ」です。

 とても、寒さに勝てず外へは出られず。

 掃除を終えて此処へ座ったらお陽さんが顔を出して…

 お陽さんの威力はすごい…

 あの、寒々としていた庭がキラキラ耀やいて…

 タヌの片目が眩しそうに瞬いて(しばたいて)いる。

 


 『かぎりなき雲居のよそに別(わか)るとも人を心におくらさむやは』

                                                                   (詠み人知らず)
 

 「旅立つ人が、あとに残してゆく人に、旅先にあっても常に忘れないと

    言い遣った歌。」  補記としてありました。

 

 今日は昨日より寒さも控えめ。

 古の本を繙くこと出来ました。

 本を読んでいるわたし!「一番の倖せ。」


 

 

 

 

              


 こんな風にして、只々、寒さが遠のくのを、じ~っと堪えているわたし。

2016-01-12 11:34:27 | Weblog

                        
                                2016-1-10- 雪の少ない庭 陽が射してキラキラ輝いて…
         あなた

 今日の庭は陽もささず、とにかく寒い。

 庭木を触ったら「ポキン」と折れてしまいそう…

 タヌも顔を雪で覆われ、可哀想と思っても払いに行く勇気はない。

 背を屈め道行く人の吐く息が白く見えるよう…

 きっと今日は真冬日。

 よっぽど、炬燵を出そうか❓とも考えたけど…

 何となく億劫でただ、ストーブに齧り(かじり)ついてる、無様な恰好…

 齢とともに、恥じらいもなくなり…

 こんなの、厭だなって…

 反省すること頻り(しきり)。

 でも、反省と現実は、噛み合わない。

 室内の温度はかなり高いが、身体のなかを隙間風が、唸り声を上げ乍ら通り抜け、

 厭が応にも寒さは募る。

 一人の寒さを思いっきり、知らされる。

 あなた

 こんな風にして、只々、寒さが遠のくのを、じ~っと堪えているわたし。