東日本大震災を契機に東京電力福島第一原発の事故は、
「原子力の平和利用」の御旗のもと、国策として推進されてきた事業であったが、
原子力という科学の進歩がたどり着いた負の部分を、私たちに危険な警鐘として知らせる事故でした。
私は、シリーズ 1 「科学技術の光と影」の中で、
約3600字6回で福島原発事故の経緯を追いながら「安全神話」の崩壊を述べ、
『科学が生んだ「光」のみを追求してきた結果に、安全の裏に潜む「影」の部分がモンスターとなって、
私たちを翻弄した』ことを述べた。
次のシリーズ 2 「脱原発に向けて」では、
約3900字7回で、原発設置地方自治体がなぜ「原発依存症」に陥ってしまうのか、ということを、
「電源三法交付金」を切り口に、
「原発銀座(一つの地域に集中して原発が設置されること)」という、一極集中を招いてしまう経緯を述べ、
最終章では、『核と人間は共存できない。私たちは、ヒロシマ、ナガサキの原爆の悲劇を、
チェリノブイリ原発のメルトダウンの恐怖を決して忘れてはならない』と述べて稿を結んだ。
シリーズ3回目は「風の行方」と題し、津波に襲われた太平洋沿岸宮城県を実地踏破し、
悲劇の爪跡を紀行文風にまとめた(11回・約9800字)。
第2部では、原子力の流れを追ってみたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます