寒波襲来 雪の朝
日本付近の上空には、10年に一度といわれる寒波が、24~25日にかけて
訪れるようです。天気予報では日本海側だけでなく、、太平洋側でも所によって
は大雪になり、警戒が必要と報じられています。
太平洋側の私のところでは、夕方から22時頃に雪がちらつくようでこれが初雪
になるのでしょう。
雪の朝二の字二の字の下駄の跡 ……… 田捨女(江戸時代の歌人・尼僧)
とてもわかりやすい句です。
夜のうちに降った雪がすがすがしい朝を演出しています。
その白銀の景色の中を誰か早起きの人がいて、雪の中に「二の字二の字」の下駄の跡が続いています。単純明快に、雪の朝の小さな感動を詠った良い句ですが、「田捨女」の
作というのは成立年代から考えて無理なようです。捨女が6歳の時の句とされていますが、
幼女にこの句が詠めるでしょうか。
(兵庫県柏原町陣屋跡に建つ田捨女像・ウィキペディアより)
田捨女(でんすてじょ) 1634(寛永11)年-1698(元禄11) 名前は田 ステといい、「女」は女流歌人の名に添える接尾辞。
捨女は、42歳で夫を失ったあと、夫の菩提をとむらうため、
庵を構えて3年間も念仏行に明け暮れた。
日数にすれば、およそ千日の念仏行であった。
その後、出家し名僧の盤珪禅師を生涯の師として仰ぎ、不徹庵を結んで仏道に生きた。
興味をそそられるのは盤珪との関係だ。
捨女に詳しい俳人坪内氏は「もしかしたら、捨女は盤珪を恋人のように慕ったのではない
か」と言う。夫を深く愛したであろう捨女が、のちに盤珪に恋心を寄せたとすれば、
凛(りん)とした品格を感じさせる捨女像が怪しい光彩をも放ってくる。
(丹波新聞2006.12.27より要点引用)
雪三題
限りなく降る雪何をもたらすや 西東三鬼(さいとう さんき)
灯を消して障子にはかに雪明り 上村占魚(うえむら せんぎょ)
わが町の天気予報は
明日は寒いけれど快晴です。
(季節の香り№39) (2023.01.24記)
最初の句
今の若い人は
どうしてなのか解らないかもしれませんね
下駄の歯が付くほど雪が降ってほしい
雪大好きのグランマです
すっかりご無沙汰 読み逃げばかりしておりました
雪、大好きでしたが、最近は寒さのことを考えると
どうしても敬遠しがちになります。年のせいですね。
10年以上も続いた、雪に埋もれた一軒宿の「雪見風呂」訪問も控えています。
遠い雪国と露天風呂の寒さを考えると、二の足を踏む後期高齢者になり、数年がたっています。
寒波襲来の折、健康に留意し御身ご自愛してください。