はじめに
ブログ休載のお知らせをしてから、45日が過ぎました。2~3週間の休載予定でしたが、ずいぶんと時間のたつは早いものです。 |
季節の移ろい 矢車草と麦秋
移ろいやすい季節の中で、春の時間は特に短く感じます。
3月、春を待ちかねたように花が咲き始めます。
福寿草がやわらかい光を浴びて、金色に輝きます。
梅が咲く時期はかすかな香りが、
まだ冬の眠りから覚めない樹々の間を縫って漂ってきます。
そして、
春は、桜の開花を待って爛漫の季節を迎え
風にまいちる花吹雪のクライマックスを頂点に、一気に初夏への扉を開きます。
秒速5㌢で落ちる花の舞は、春の風との共演で人の心を詩人にする。
惜春ということばが美しい響きを持って思い浮かべることができます。
また、晩春という言葉もこの時期を表す言葉ですね。
初夏は、思春期を過ぎた娘たちが大人への扉を開く期待と不安が入り混じった季節です。
農作業が一気に進む季節でもある。
田植えの時期と収穫の時期は、農家の人たちの顔が一番輝く時期でもあります。
植えた苗が田んぼに張られた水の中で根をのばし、成長し始めるころ、
季節は梅雨前の6月初めになります。
いねの苗が風にそよぎ、水面に注ぐ光が幾分強くなります。
この時期、黄金色に色づいた麦のあぜ道に矢車草が咲いている時があります。
黄金色の麦と鮮やかなブルーのコントラストがなんとも心を和ませてくれる。
石川啄木はこの花を次のように歌っています。
凾館の青柳町こそかなしけれ友の恋歌矢ぐるまの花
「清楚」という花言葉を持つこの花には、恋のイメージがよく似合う。
母が好きでこの時期、小さな庭の片隅に、
「藍芙蓉」とも呼ばれる青紫色のこの清楚な花が好きだ。
矢車草亡母の知らざる齢(よわい)過ぐ 水井千鶴子
母は79歳で逝った。
最後まで意識のはっきりしていた母の小さな命に、臨終の幕は静かに降りた。
春夏秋冬、ありふれた花ではあったが母は庭に花を絶やさなかった。
来年は私も母の年齢に近づく。
麦秋(ばくしゅう)の季節は初夏の終わりと梅雨前のほんの少しの小さな季節です。
春の終わりは落花の舞で終焉し、惜春というすこし寂しい雰囲気があります。
麦秋には初夏の終わりを告げる枯れ草の匂いがあります。
梅雨入り前の、刈り入れを待つ麦の穂がさやかに揺れる。
晩春や惜春の季節ほどポピュラーではないが、
私はこの「麦の秋」といわれる「麦秋」のひとときが好きだ。
(季節の香り№37) (2022.5.31記)
お久しぶりです。
ブログを覗こう 覗こうと思っていても
仕事から帰って、夕飯食べて直ぐに
寝てしまって
皆さまのブログにも
遊びにいけなくて申し訳ない状態です
私も来年は自治会の役員になるので
憂鬱(笑)です。
いつも、ブログ拝見しています。
日常生活の煩雑さの中で、何か特別なことをするということは、結構心に負担がかかります。
それでも、「いじめ問題」に取り組んでいる姿など、活動的に生活しているんだなと思いを馳せるときがあります。だれもやりたがらない自治会の役員、心が重いけれど、ファイト!でいきましょう。
私は、自治会の役員、墓地管理の役員、20年にもわたる同窓会の役員など長いこと交代する人がいないので続けています。好きではないですが、人には人それぞれの持ち味があり、人がそれを求めるなら
「それもいいこと」だなと、引き受けてしまいます。しかし、あとになって後悔することも多々あります。
さぁー 明日も元気に、私流にいきましょう。
コメントありがとうございました。