光のないくらい荒れた空と海、そして難破船。狂暴さ・困苦・窮地・・・真であるが、善や美といった救いのない景である。それでも生きねばならない現世、凄まじい混濁・混沌・激流の嵐。エネルギーの燃焼・葛藤は、戦火が美しいのと同様に異世界から見れば、高揚を誘う景色に映るかもしれない。この暗い嵐を惨状と言い切るのは早計かも知れず、イメージは覆る可能性を秘めたものである。
その観点から前方の景を見れば、必ずしも無風の平和ではなく、無に帰していく崩壊のプロセスの途中であり、各人の個性(暗号化されたカット)も集約されやがて均一化を余儀なくされる時空への入口かもしれない。
条件(密度)の異なる景の接合は、きわめて横暴であり、この摩擦(衝突)には哀愁が漂う。無常と換言できる景の合成にはマグリットの諦念と慟哭が秘められている。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
ガラス障子はありふれてでこぼこ
わらぢやsun-maidのから函や
夏みかんのあかるいにほい
汽車からおりたひとたちは
さうきたくさんあつたのだが
みんな丘かげの茶褐や
繋あたりへ往くらしい
西にまがつて見えなくなつた
☆章(文章)の詞(言葉)を換(入れ替える)。
化(形、性質を変えて別のものになる)で鬼(死者)の赦(罪や過ちを許す)救いである。
差(違い)を合わせ部((区分けして)絡(すじみち)を判(可否を定めると)奥に済(救い)が現れる。
いま話していることはちっとも大事なことじゃないが、その言葉の下でもうひとつべつな会話をしている、そして、この話のほうが大事なのだ、と言わんばかりの話しぶりであった。「いましているようなことは、わたしむきの仕事じゃないんです。こんな仕事はわたしでなくてもできますわ。
☆話は重要ではないが、言葉の下になおまだ言葉があり他の言葉よりも重要である。
「こんな仕事(現場不在証明)はわたしに適していません。他の誰でもできるでしょう。