1-4-p2《地表面の耐久性について》
地面の上に設えられた金属製の景色…この下はずっと深く振り下げられていると聞いたことがある。
しかし、どんなに掘っても地殻は5~70㎞であり、(固体)層は動く。
耐久性の(永遠の)絶対的な保証はない。
わたし達はこの不確定な地上に乗っているに過ぎない。
作品にみる強固なボルトでの抑え、山あるいはトンネル、建築物などの地上の風景は地上を制圧している感さえあるが、それも46億の時間、そして未来の膨大な時間から展望すれば単に地表面に乗っているに過ぎないのかもしれない。
耐久性…絶対と信じているものの幻のような遺物、記念碑、凝縮された想念、制作に使用した金属さえもいずれ溶解し元素に戻る。
この作品を見るたびに感じるのは《絶対》に対する揺らぎ(疑惑・不信)であり、強固に造られた作品は《物悲しさ・哀愁》を隠している。
写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館
勝手の方で下婢とお婆さんと顔を見合わしてくすくすと笑った。店の方で大きな欠伸の声がした。
☆章(文章)の趣(ねらい)は法(神仏の教え)である。
化(教え導くこと)を秘(人に見せないように隠す)場に願いが現れる。
業(前世の悪行の報い)を詳(つまびらかにし)展(ひろげる)。
法(神仏の教え)が題(テーマ)である。
こんなふうに素通りされたのは、ほんの二、三の部屋だけで、それもどうやら客のいない部屋ばかりであった。それにくらべて、エルランガーの部屋には、すでに新しい、特別に騒々しい客がはいっていた。エルランガーは、この客に夜のうちに文字どおり追いだされたのにちがいない。
☆ただまるで素通りされたテーマ(核心)は、多分一時しのぎのやり方なのであろう。それに対してエルランガーのテーマ(問題)はすでに更新され、特に不安な客としてエルランガーは正式の死から追放されたのに違いない。