続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮1-5-9スプリング蒐集・右手の先

2019-11-08 06:54:25 | 美術ノート

   1-5-9スプリング蒐集・右手の先

 スプリングというものは自然にはなく、人工的に造られたものである。
 そのスプリングを蒐集する意味とはどういうことだろう。

 スプリングとは、何かの衝撃を緩和するために、弾力の強い鋼などを螺旋状に巻いたり曲げたりして弾性を持たせたものであり、衝撃波を抑止する。

 右手の先・・・指のあとがついている。ストップ、二本の指で抑えられる衝撃(振動)は推して知るレベルであるが…。(板が斜めになっているのは相応の力を示している)
 この物(作品全体)がスプリングではなく、指のあと…身体につながる指がスプリングだということかもしれない。

 衝撃(振動)を受け止めるのは、そこに在る物体であり、わたくし自身である。そこで振動はひとたびストップする。
 山・樹木・建造物・人など不動のものは、すべて振動を抑止するゆえ、振動尺試作に対抗するものである。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』29.

2019-11-08 06:33:30 | 国木田独歩

 春先とはいえ、寒い寒い霙まじりの風が広い武蔵野を荒れに荒れて終夜、真闇な溝口の町の上を哮え狂った。


☆詢(問うこと/真)を詮(明らかにする)。
 観(よく見て)換(入れ替え)営(つくる)。
 封(閉じた)講(話)は、謀(計画して)造っている也。
 交わる講(話)を収めてある也。
 審(正しいかどうかを明らかにする)案(考え)を構(組み立てる)講(話)である。
 重ねた章(文章)は恒に教(神仏のおしえ)である。


『城』3298。

2019-11-08 06:13:58 | カフカ覚書

彼は、たしかにへとへとになった(これでは、へばらないのがふしぎなくらいだ)。が、すぐまた元気をとりもどして、書類車のうえからすべり降りると、ちゃんと背をのばし、歯を食いしばりながら、陥落させなくてはならないドアにむかっていくのだった。


☆彼はなるほど疲労していた、疲れていないはずがない。しかしながら、稀に企て(計画)により再び気を取り戻した。真正直にみんなおとなしく小さな秤を下に引きずりおろし、再び企て(計画)の運命に向かった。