続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮 Ⅱ-1-8正立方体No.4②

2019-11-19 06:24:58 | 美術ノート

 正立方体…人智の構築である、地球原始には正立方体はない。
 人智、究極の叡智、研究発明は生活をより豊かに発展させる方向にあるが、発見したために人類を恐怖の底に陥れた《核への畏れ》は構築を揺るがし、世界を破壊破滅させ得る兵器となった。 

 隠しきれず、隠蔽も難しい。すでに発射の準備はできている。
 正立方体にあるテープで隠れた部分は何だろう。発射のためのボタンだろうか・・・。
 包むには足りないと思われる下に敷かれた布地のようなもの、収納保存は難しい。地上に鎮座したこの物は、たとえば人智の頂点をなす核であれば、わたし達はその前で打ち震える胸の鼓動を抑えられない。

 大いなる振動、地球上もっとも破廉恥な激震はいつ起きるかは不明であるが、発射にかけるボタンはすでに用意されている。人間の手の上に乗っているのである。
 作家は言及せず沈黙し世界の揺れを凝視している。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』36.

2019-11-19 06:15:59 | 国木田独歩

二人とも心地よさそうに体をくつろげて、胡坐をかいて、火鉢を中にしてタバコをふかしている、


☆普く図りごとの芯(中心)は字である。
 他意の個(一つ一つ)の座(集まり)は、化(教え導くこと)が発(外に現れる)。
 衷(心の中)に掩(隠したもの)を総て推しはかる。


『城』3305。

2019-11-19 06:04:38 | カフカ覚書

たとえば、こんどは書類を要求している役人のほうをもっぱら攻め落しにかかる彼はいつも機械的に仕事をしているにすぎないもうひとりの従僕、からっきし役にたたないこの助手をわきに押しのけ、みずからその役人をくどきはじめる。


☆例えば書類を要求している大勢の人をどうしたらいいのか分からず、いつも機械的な仕事をしている従僕に、全く無価値な助手を押し除け、自ら大群の中に入りこみ小声で説得し始めた。