一疋の雪狼は、主人の小さな歯のちらつと光のを見るや、ごむまりのやうにいきなり木に跳ね上がつて、その赤い実のついた小さな枝を、がちがち囓りました。
小さな歯はショウ・シと読んで、照、死。照(あまねく光が当たる=平等)。
ごむまり→虚無の霊。
赤い実→赤いジツ(日)、赤い太陽。
小さな枝→ショウ・シと読んで、照(平等)である死。
囓りました→カジは加持(仏の加護を祈ること)。
☆大神は太陽が光るのを見るや、見えない霊(魄)のようにいきなり鬼(死者)についた照(平等)である死の加護を祈りました。
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