続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『水仙月の四日』56。

2021-11-29 06:26:20 | 宮沢賢治

 雪狼どもはぐつたり座つてゐます。雪童子も雪に座つてわらひました。その頬は林檎のやう、その息は百合のやうにかをりました。
 ギラギラのお日さまがお登りになりました。今朝は青味がかつて一そう立派です。

 夜明け、新しい朝の始まり。雪狼どもは・・・(三人の雪童子は九疋の雪狼をつれて、西の方へ帰つて行きました)、この雪狼は西の方へ帰っていった雪狼とは違う?
 この場所は、昨日(水仙月の四日)と同じだとすると、この雪狼は?

(三人の雪童子は九疋の雪狼をつれて、西の方へ帰つて行きました)というのは、水仙月の四日に見える舟に乗った(阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩)を彷彿とさせるが、賢治はその他にも雪童子/雪狼を登場させているが、すべて同列にしている。
 雪婆んご(月であり、死神)とお日さま(太陽であり生命の輝き)を主軸に雪童子(死の導師)雪狼(大神)を配しているのだと思う。


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