新型肺炎コロナウイルスによる死者の数が810人に達し、2002年、2003年流行したSARSによる死者数774人を上回った。②コロナウイルスの発症後、その危険性を真っ先に報じた中国人医師が死亡した。③コロナウイルス感染の対応について中国当局を非難した人物が行方不明になってる、④コロナウイルス感染者でアメリカ人と日本人で初めての死者が出たと9日付けワシントンポスト電子版は報じた。
コロナウイルス関連ニュースの中で、7日の米トランプ大統領が行った一般教書演説の様子が日本メディアでも紹介された。中でもぺロス米下院議長がトランプ演説の終了直前に手持ちの演説のコピーを破り捨てる場面が世界中に流された。米FOXニュース電子版は「ペロシは80歳の子供だ」との書き込みが見られた。ペロシは手早くペーパーを破れるようにあらかじめ演説コピーに切れ目を入れていたと写真を添付して紹介していた。米国メディアの多くは「トランプ大統領は年頭教書演説という格好の舞台を利用して2020年大統領選キャンペーンを米議会で堂々とやってのけた」と批判的に伝えた。
トランプ大統領は偉大なアメリカ、指導者アメリカを強調した。中でも経済での自らの成果を謳いあげた。海外ニュース情報社がまとめたトランプ年頭教書抄訳から以下紹介する。
アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人、アジア系アメリカ人の失業率が過去最低に達した、2)アフリカ系アメリカ人の貧困率が過去最低を記録した、3)女性の失業率が70年来最低水準に達達し、2019年の新規雇用の72%を女性が占めた、4)退役軍人の失業率が過去最低を記録した、5)障害者のアメリカ人の失業率が過去最低を記録した、6)高校を卒業していいない労働者の失業率は過去最低を記録した、7)1,000万人が生活保護の対象から外された、8)前政権は8年間に30万人が職を失ったが、現政権は350万人の雇用を増やした、9)低所得者賃金は16%上昇した、10)株価が70%上昇、時価総額が12兆ドル増加したと並べた。
余談ながらアフリカ系アメリカ人とは黒人のことである。前回の2016年米大統領選挙当時、黒人の共和党支持率は8%、これに対して80%以上の黒人が民主党クリントン候補を支持していたとCNN.CO.JPが記載している。一部報道では2020年米大統領選では黒人の共和党支持率は29%へ拡大したと伝えられる。米労働省の2019年10月の雇用統計で黒人の失業率が初めて5.9%を記録した。先のCNNの記事では2010年の黒人の失業率は16.8%だったとある。今回のトランプ年頭教書で黒人はじめマイノリティの失業率低下を強調した。民主党票切り崩しにより接戦州での勝利をより確実にさせる狙いが透けて見える。50年前の古い話であるが1968年米大統領選挙でニクソン候補はノースカロライナ、サウスカロライナ2州で民主党候補を接戦で制した。ニクソン勝利は黒人票が決め手となった。上記2州は繊維産業の牙城、黒人労働者が多くを占めていたことが改めて想起される。(了)
コロナウイルス関連ニュースの中で、7日の米トランプ大統領が行った一般教書演説の様子が日本メディアでも紹介された。中でもぺロス米下院議長がトランプ演説の終了直前に手持ちの演説のコピーを破り捨てる場面が世界中に流された。米FOXニュース電子版は「ペロシは80歳の子供だ」との書き込みが見られた。ペロシは手早くペーパーを破れるようにあらかじめ演説コピーに切れ目を入れていたと写真を添付して紹介していた。米国メディアの多くは「トランプ大統領は年頭教書演説という格好の舞台を利用して2020年大統領選キャンペーンを米議会で堂々とやってのけた」と批判的に伝えた。
トランプ大統領は偉大なアメリカ、指導者アメリカを強調した。中でも経済での自らの成果を謳いあげた。海外ニュース情報社がまとめたトランプ年頭教書抄訳から以下紹介する。
アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人、アジア系アメリカ人の失業率が過去最低に達した、2)アフリカ系アメリカ人の貧困率が過去最低を記録した、3)女性の失業率が70年来最低水準に達達し、2019年の新規雇用の72%を女性が占めた、4)退役軍人の失業率が過去最低を記録した、5)障害者のアメリカ人の失業率が過去最低を記録した、6)高校を卒業していいない労働者の失業率は過去最低を記録した、7)1,000万人が生活保護の対象から外された、8)前政権は8年間に30万人が職を失ったが、現政権は350万人の雇用を増やした、9)低所得者賃金は16%上昇した、10)株価が70%上昇、時価総額が12兆ドル増加したと並べた。
余談ながらアフリカ系アメリカ人とは黒人のことである。前回の2016年米大統領選挙当時、黒人の共和党支持率は8%、これに対して80%以上の黒人が民主党クリントン候補を支持していたとCNN.CO.JPが記載している。一部報道では2020年米大統領選では黒人の共和党支持率は29%へ拡大したと伝えられる。米労働省の2019年10月の雇用統計で黒人の失業率が初めて5.9%を記録した。先のCNNの記事では2010年の黒人の失業率は16.8%だったとある。今回のトランプ年頭教書で黒人はじめマイノリティの失業率低下を強調した。民主党票切り崩しにより接戦州での勝利をより確実にさせる狙いが透けて見える。50年前の古い話であるが1968年米大統領選挙でニクソン候補はノースカロライナ、サウスカロライナ2州で民主党候補を接戦で制した。ニクソン勝利は黒人票が決め手となった。上記2州は繊維産業の牙城、黒人労働者が多くを占めていたことが改めて想起される。(了)