米10年債利回りが1.7%超え、NYダウ、S&P500、ナスダック揃って下げる、一方、EUアストラゼネカワクチン「安全‣有効」確認、接種再開（学校で教えてくれない経済学）

米新規失業保険申請件数が77万件と予想外に増加した。米FRBが2023年末までゼロ金利政策継続を確認した。バイデン1.9兆ドル追加経済対策が実施され併せ所得税増税の検討を始めた。一連の動きを受けて投資家は米債券売りに走った。米10年債利回りが2020年1月来となる1.7%を突破した。18日、NY株式市場はダウ、32,862ドル、153ドル、0.5%安、Ｓ&P500、3,915，1.5%安、ナスダック、13,116、3.0%安、3指標揃って値下がりした。ダウではアップル、3.4%安、ダウを27押し下げ、マイクロソフト、2.7%安、ダウを41押し下げ、ボーイング、2.9%安、ダウを49押し下げた。ナスダックではテスラ、6.9%安、ズームビデオ、6.0%安、アマゾン、3.4%安とナスダック採用の主力株が軒並み急落した。

恐怖指数VIXは21.98へ12.2%増加した。米10年債利回りが1.712%へ4.3%上昇した。NY外為で1ドル＝108.89円、0.1%高とほぼ横ばい、１ユーロ＝129.78円、0.4%安、1英ポンド＝151.73円、0.2%安で取引された。NY原油（WTI）はバレル59.35ドル、8.1%安、北海ブレント、同62.59ドル、8.1% 安と急落した。原油急落の背景を18日のロイター電はコロナ感染者数が欧州で再拡大、ドル建てであることから利回りがさらに上昇すると利益確定売りが出たと解説した。NY金はオンス1，733.90ドル、0.4%高、ほぼ変わらずで取引を終えた。ビットコインは5万7，740ドルへ2.0%値下がりした。

19日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは「ジョージア州アトランタで起こった銃乱射事件のあとアジア系アメリカ人の間で不安が広がっている。コロナ感染源が中国からもたらされたとされて以降たびたびアジア系アメリカ人へのヘイトクレイムは全米で起きていた。もっと関心を持つべきだったとの意見が出ている。」と伝えた。スペインTVEは「18日、スペイン議会で安楽死を認める法律が成立した。ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、スエーデン、カナダに次いで6番目の国になった。」と伝え、「元気で長生きしたいが今回安楽死法が成立して何か安心してあちらへ行くことが出来るなと言う気持ちが生まれてほっとしている」と88歳の女性がインタビューに答えていた。

シンガポールCNAは「18日からアラスカ、バンクーバーでバイデン政権後初の米中首脳による直接対話が始まった。会合の前日、米国務務長官は中国による人権侵害問題を厳しく非難、揚潔チ氏と間で既に非難合戦が行われていた。具体的方向性が見いだせるのか注目が集まる」と伝えた。ロシア国営テレビは「クリミヤ併合7周年記念行事が18日、クリミヤの首都で開かれ、プーチン大統領はロシアにお帰りなさいとお祝いした。」と伝えた。ドイツZDFは「EUは欧州医薬品局が18日、アストラゼネカワクチンは安全かつ有効だとの声明を発表後ワクチン接種が再開された。」と伝えた。F2は「アストラゼネカの危険性があるとしてEU内で10数国がワクチン接種を見送っていたがワクチン接種が再開される。一方、フランス北部の一部の州で変異ウイルス感染者が増加、ICUがパンク状態になったため午後7時以降の飲食店などで4週間期限で再び閉鎖を決めた」と伝えた。（了）