世界経済先行き懸念から債券急騰、株価急落、NYダウ460ドル、1.8％安、ドル売り・円買い進みNY為替、1ドル＝109.99円、一方、北朝鮮、南北連絡事務所撤収（学校で教えてくれない経済学）

「EUが英国に無条件で4月12日までEU離脱期限延期の承認はメイ英首相に対する政治的ギロチンだ」と22日付フィナンシアルタイムズ電子版トップで書いた。FTは「英議会が仮に3度目のメイ首相修正案を否決するようなことがあるとメイ首相退陣の可能性が高まるとの見方が急速に高まっている。」と書いた。一方、22日付のブルームバーグ、NYタイムズ、ワシントンポスト、WSJ,FT揃って「インドネシア、ガルーダ航空は週明けにボーイング社と会合を持ち、49機、総額48億ドルのボーイング737型MAX契約キャンセルのための交渉に入る。同社は継続737型MAX機に対する乗客の信頼を失ったからだ。」と書いた。

22日付WSJ電子版は「北朝鮮は昨年9月以降運用されていた北朝鮮・開城の南北連絡事務所から北朝鮮職員が事務所撤収、帰国した。」と伝えた。22日夜放送のNHKニュースは「北朝鮮による韓国政府に対する揺さぶりと見られる」と解説した。一方、22日付ブルームバーグ電子版は「トランプ米大統領はツィッターに北朝鮮に対して追加制裁を撤回すると書いた。21日、米財務省は、対北朝鮮制裁決議違反として中国海運2社に制裁を科すと発表したばかりである。米財務省は公式に声明を発表していない。」と伝えた。

22日ロイター通信は「ドイツ10年物国債利回りが0.06急減、年マイナス0.02を記録した。マイナス金利は2016年10月以来である。ドイツ製造業景気指数PMIが3ケ月連続で50ポイントを割った。」と伝えた。23日付FT紙、ワシントンポスト、NYタイムズ、WSJ電子版はいずれもトップで、世界景気減速懸念、先行き不透明感台頭から、株価が下落、一方、リスク逃避の動きから欧米で安全資産として債券が買われ、利回りが揃って急落したと伝えた。

22日、ロンドン、フランクフルト株価指数は揃って下落した。欧州株価下落の流れを受けて、22日のNY市場ではNYダウは460ドル、1.8％安、ナスダック2.5% 安、S&P500は1.9%安と揃って値下がりした。NY外為市場ではドルが売られ1ドル＝109.98円、1ユーロ＝124.30円で取引された。22日付FT紙電子版は「イタリア政府が中国の一帯一路政策支持、EUとの共同歩調を取らない姿勢を明らさまに示したとしてイタリアリラが急落した」と書いた。22日付ブルームバーグ電子版は「米国の2018年度の経常赤字が5,440億ドルを記録した。前年度赤字は2,152億ドルだった。輸入関税引き上げで企業からの税収減が影響した」と書いた。一方、NY原油（WTI）はバレル58.88ドル、一方、NY金はオンス1,31,313.10ドルへ小幅に上げた。

春はセンバツから。甲子園球場で3月23日、午前9時、選抜高校野球が開幕する。こちら神戸は昨夜から寒の戻り。冬支度での甲子園観戦になりそうだ。平和であることのありがたさを改めて実感する。世界経済の先行き不透明で株価急落、債券急騰が気がかりだ。（了）