小川泰幸、篠笛演奏ボランティア会場風景
江嵜企画代表・Ken
篠笛奏者としてボランティア活動をしておられる小川泰幸さんから、7月6日
(東灘在宅福祉センター)、7日(特老・サンライズ魚崎)でそれぞれ午後2
時から篠笛を演奏する。時間があればお越しくださいと声をかけていただ
き、7日、幸い時間がとれ、家族と出かけた。開演は2時である。演奏30分
前に会場に着いた。演奏前だったが直々小川さんからお話を聞け幸いだった。
小川さんは、たまたま聴いたNHK「ラジオ深夜便」で篠笛奏者、井上真美
氏の篠笛の音に心揺さぶられて、井上氏に師事、60歳で篠笛を始め、現在
67歳である。氏の一日は朝2時間の篠笛の練習から始まる。現在、病院、
デイサービス施設などを巡回するボランティア活動を精力的に続けておら
れる。
会場の様子をいつものようにスケッチした。震災の後、亡父が避難先の大阪
で老人健康施設でお世話になったが、特別養護老人ホームの建物の中に入る
のは今回初めてだった。小川さんのまん前に105歳のご婦人がおられたそうだ。
「1時間強の演奏を最後まで熱心に聴いていただいて、元気をもらった」と
演奏のあと、小川さんが話しておられた。
演奏は「夏は来ぬ」から始まった。「うみ」、「われは海の子」、
「夏の思い出」と続いた。この日はたまたま7月7日で「たなばたさま」が
次に入った。♪ささの葉 さらさら のきばにゆれる お星さま きらきら
ぎんぎん砂子♪の笛の音に合わせて、会場そこここから歌詞を口ずさむ声が
聞こえた。
「中国地方の子守唄」、「叱られて」、「荒城の月」、「宵待ち草」と、
この日のテーマは「夏」だった。それぞれの歌ごとに、作詞、作曲家のエピ
ソードが、紹介された。氏の語りが、ゆっくりとしたテンポで、まるで
「ラジオ深夜便」を聞いているようだった。
「はなかげ」、「浜千鳥」、「月の砂漠」と進んだ。♪あした浜辺をさま
よえば むかしのことぞ しのばれる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波
も貝の色も♪の「浜辺の歌」でお開きとなった。ひとつひとつの歌の演奏
が終わると拍手が起こる。ひときわ高い拍手が「浜辺の歌」のあと会場に
響いた。
サンライフ魚崎(078-435-6688)は、阪神電車魚崎駅からゆっくり歩いて7
~8分、神戸市立、魚崎小学校の西に隣接しており分かり易い。職員の
方が優しいまなざしで入居者ひとりひとりにお世話をしておられる姿が強く
印象に残った。
素晴らしい機会をいただいた小川泰幸さんに感謝、感謝である。(了)