(学校で教えてくれない経済学)
「欧州の銀行危機、次の舞台はイタリア」のタイトルで、7月5日付けWSJ紙電子版でGlobanniLegorano記者は「英国の国民投票でEUからの離脱が決まり英国経済の見通しは悲観的なものになった。他の欧州諸国も打撃を受ける。リスクが極端に集中するのはイタリアだ。イタリアでは銀行融資の17%が不良債権化している。この比率はアメリカの10倍。アメリカはリーマンショック時でも5%にとどまった。ユーロ圏では上場銀行が抱える不良債権総額の半分近くはイタリアの銀行が占める」と書いた。5日付けのブルームバーグ電子版でSoniaSireletti記者は「イタリア政府は国内3位のモンテ・パスキ銀行へ資本注入の検討を始めた。英国のEU離脱が決まり、銀行株が売られイタリアの銀行危機が深まった。」と書いた。5日のロンドン外為市場では英ポンドが売りなおされ、一時、1英ポンド=1.30ドル台まで急落した。日本円に換算すると1英ポンド=132円である。31年ぶりの安値である。英ポンドは下降傾向にあったが、EU離脱国民投票前は1英ポンド=155円だった。1英ポンドが1,000円の時代を知る人も少なくなった。800円時代、600円時代を経て最近は180円時代に入っていた。通貨の値打ちは国の栄枯盛衰を教えている。米独立記念日祝祭日明けの5日のNY市場では、銀行株、商品株が下げをリードした。NYダウは108ドル安、17,840ドルで取引を終えた。英中銀のカーニー総裁は「大幅な景気減速が見込まれる」と発言した。NY原油(WTI)が急落、バレル46.60ドルで取引を終えた。米国債券が安全資産として買われ、10年物米国債利回りは年1.375%へ低下した。米国債券市場は8日発表の6月の米雇用統計を注目している。一方、安全資産としてNY金は買われオンス1,356.40ドルで取引を終了した。
6日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「次期首相を決める与党・保守党の党首選で1回目の投票が行われ、残留派のテリーザ・メイ内相が165票を獲得他候補に大差をつけた。最終的に2人の候補に絞られる。2位につけた離脱派のアンドレア・レッドサム、エネルギー・気候変動相と一騎打ちになる可能性が高い。今後全国遊説を経て15万人の党員選挙で正式に党首、事実上の次期首相が決まる。いずれにしろサッチャー首相に次いで英国に二番目の女性首相が誕生する。」と報じていた。6日朝放送の米ABCは「米連邦捜査局(FBI)のコミ―長官は5日の記者会見でヒラリー・クリントン元国務長官が公務で私用メールアドレスを使っていた問題で「きわめて不注意だった(extremely careless)」としながらも「違法だったという明確な証拠は見つからなかった」と語り、刑事訴追見送りを決めた」と伝えた。米ABCは今回の訴追見送りに時期を合わせるかのようにオバマ大統領がクリントン候補遊説に参加し『男女を問わず彼女以外に米大統領にふさわしい候補はいない』とクリントン候補を支持した」と紹介していた。一方、豪ABCは「ダッカでのレストラン襲撃事件で日本人、イタリア人、アメリカ人の学生ふくめ外国人20名が犠牲になった」と伝え「実行犯の内2人は裕福な家庭の子弟でダッカ最高の大学生だった。犯行数ケ前に突然連絡が取れなくなっていた」と紹介していた。豪ABCは「日米両国政府は日米地位協定が決める軍属の対象範囲を縮小することで合意した」と伝えた。(了)
「欧州の銀行危機、次の舞台はイタリア」のタイトルで、7月5日付けWSJ紙電子版でGlobanniLegorano記者は「英国の国民投票でEUからの離脱が決まり英国経済の見通しは悲観的なものになった。他の欧州諸国も打撃を受ける。リスクが極端に集中するのはイタリアだ。イタリアでは銀行融資の17%が不良債権化している。この比率はアメリカの10倍。アメリカはリーマンショック時でも5%にとどまった。ユーロ圏では上場銀行が抱える不良債権総額の半分近くはイタリアの銀行が占める」と書いた。5日付けのブルームバーグ電子版でSoniaSireletti記者は「イタリア政府は国内3位のモンテ・パスキ銀行へ資本注入の検討を始めた。英国のEU離脱が決まり、銀行株が売られイタリアの銀行危機が深まった。」と書いた。5日のロンドン外為市場では英ポンドが売りなおされ、一時、1英ポンド=1.30ドル台まで急落した。日本円に換算すると1英ポンド=132円である。31年ぶりの安値である。英ポンドは下降傾向にあったが、EU離脱国民投票前は1英ポンド=155円だった。1英ポンドが1,000円の時代を知る人も少なくなった。800円時代、600円時代を経て最近は180円時代に入っていた。通貨の値打ちは国の栄枯盛衰を教えている。米独立記念日祝祭日明けの5日のNY市場では、銀行株、商品株が下げをリードした。NYダウは108ドル安、17,840ドルで取引を終えた。英中銀のカーニー総裁は「大幅な景気減速が見込まれる」と発言した。NY原油(WTI)が急落、バレル46.60ドルで取引を終えた。米国債券が安全資産として買われ、10年物米国債利回りは年1.375%へ低下した。米国債券市場は8日発表の6月の米雇用統計を注目している。一方、安全資産としてNY金は買われオンス1,356.40ドルで取引を終了した。
6日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「次期首相を決める与党・保守党の党首選で1回目の投票が行われ、残留派のテリーザ・メイ内相が165票を獲得他候補に大差をつけた。最終的に2人の候補に絞られる。2位につけた離脱派のアンドレア・レッドサム、エネルギー・気候変動相と一騎打ちになる可能性が高い。今後全国遊説を経て15万人の党員選挙で正式に党首、事実上の次期首相が決まる。いずれにしろサッチャー首相に次いで英国に二番目の女性首相が誕生する。」と報じていた。6日朝放送の米ABCは「米連邦捜査局(FBI)のコミ―長官は5日の記者会見でヒラリー・クリントン元国務長官が公務で私用メールアドレスを使っていた問題で「きわめて不注意だった(extremely careless)」としながらも「違法だったという明確な証拠は見つからなかった」と語り、刑事訴追見送りを決めた」と伝えた。米ABCは今回の訴追見送りに時期を合わせるかのようにオバマ大統領がクリントン候補遊説に参加し『男女を問わず彼女以外に米大統領にふさわしい候補はいない』とクリントン候補を支持した」と紹介していた。一方、豪ABCは「ダッカでのレストラン襲撃事件で日本人、イタリア人、アメリカ人の学生ふくめ外国人20名が犠牲になった」と伝え「実行犯の内2人は裕福な家庭の子弟でダッカ最高の大学生だった。犯行数ケ前に突然連絡が取れなくなっていた」と紹介していた。豪ABCは「日米両国政府は日米地位協定が決める軍属の対象範囲を縮小することで合意した」と伝えた。(了)