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食料品価格急騰、新日鉄・住金合併は世界資源戦争激化に向けた布石か(学校で教えてくれない経済学)

2011-02-04 09:22:42 | 経済学
「おはよう世界」を見ることから一日が始まる。エジプトでの騒乱を世界の各局が取り上げていた。ロシアRTRが「ロシア人記者が攻撃された。NYタイムズなど外国人記者5人が拘束された。外国人居住者に対するル-ルが守られていない。」とエジプトでの騒乱状態がエスカレートしていると伝えた。一方、「ムバラク大統領が姿を消し、代わってシャフイ―ク首相が「ムスリム同胞団」との対話を始めた。」とドイツZDFが紹介していた。

ドイツZDFは「イエ―メンでは砂糖始め食料品価格が1990年来の最高値を更新している。住民の40%が一日2ドル(約160円)の生活を強いられている。エンド―マメの値段は1キロ1ユーロ(約111円)、国民の1/3は栄養不足の状態だ。」と伝え、チュ二ジア、エジプトと来てヨルダンに飛び火して、いまイエ―メンである。全て食料品高騰で住民の不満が高まり政権基盤を揺るがし始めた。エジプトで政変が起こればイスラエルは苦しい立場に追い込まれるとNHK元エジプト駐在記者が昨晩解説していた。

食料品価格の高騰に関してはロシアRTRは「ロシアではジャガイモの値段が3倍になった。いまではオレンジより高い。しかもキズだらけだ。中間業者と投機資金が儲けているのだ。」と叫ぶ主婦の声を紹介し、テレビ画面左に「公定料金」、右に「時価」を並べて、1キロ15ルーブル(38円) のジャガイモが30ルーブル(75円)で売られていると紹介していた。

昨日近くのスーパーで買い物をした。ジャガイモをバラ売りで1ケ38円で売っていた。5ケ入りの袋物の値段は198円だった。バラ売りは昔からあるが一人暮らしの家庭が増えたこともあるが、バラ売りすると多少でも安く感じさせると店の方も思っているのだろう。玉ねぎもバラ売りしている。店によって多少違うが玉ねぎは1ケ98円である。どうしてこんなに高い玉ねぎを売るのかと理解に苦しむが、消費者は知らず知らずのうちに高い品物を買わされているのであろう。

食料品急騰に関連して、オーストラリアABCは「サイクロンの影響で、バナナとサトウキビ畑に甚大な被害が出た。」と伝えていた。「サトウキビ畑の半分が被害に遭った。嵐は数日で収まる。回復には最低3年かかる。」と農民の話を伝えていた。日本ではスーパーでのバナナの値段はいまのところかもしれないが、ひと房高いものでも298円で買えるからありがたい。砂糖はバナナのようにはいかないかもしれない。日本は砂糖の原料の粗糖を豪州から16%輸入していると読売朝刊に出ていた。当然日本にも影響が出て来るだろう。

一方、2月3日のNY株式市場は、明日発表予定の1月雇用統計待ちで、NYダウは一時60ドル安で様子見していた。取引終了直前で、米チエ―ンストア売り上げが予想以上に伸びたことを材料に買い直され前日比20ドル高、12,062ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、ECBトリシエ総裁が、利上げを示唆しなかったことからユーロが売られ1ドル=81.60~63円、1ユーロ=111.25~30円、1ユーロ=1.36ドル台で取引された。NY原油(WTI)相場は、バレル32セント下げ90.54ドルで取引された。ユーロ安を受けて金相場は反発したと「おはよう世界」(経済情報)が伝えた。

食料品価格急騰も衝撃だが日本では昨日の新日鉄、住金の合併の二ュ-スは世界市場での資源戦争が企業ののど元を襲っていることを実感させた。世界の動きに目が離せない。(了)

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