芙蓉の花
画・江嵜 健一郎
近くを散歩していても芙蓉の花をよく見かけるようになった。槿の花と競うように今を盛りと咲いている。
ヤフーのブログで調べた。中国、台湾、沖縄、四国に自生している。花ことばは「繊細な美」、「しとやかな恋人」と出ていた。芙蓉の花とは数十年付き合っているが花言葉のイメージは正直ない。
秋も終わりのころになると、毎年、ご苦労さんと声をかけ根元の幹だけ残してばっさり切り捨てる。肥料も水もやったことはない。それでも夏のはじめになると幹から枝を伸ばし、あれよ、あれよと言う間に1メール半を軽く超えるほど大きく成長する。「逞しい」のひとことにつきる強い花である。
ヤフーによれば、花ことばの「繊細な美」は、1日で花が枯れる「一日花」で、美しい女性の例えとして使われてきたからだと出ていた。一日花では槿もそうだ。しかし、あとからあとからつぼみが出てくるから花が絶えることはない。槿も同じである。個人的には槿の方に繊細な美を感じるが芙蓉、槿、立ち葵はアオイ科の仲間と出ていた。
花と向き合ってスケッチしていると花が話しかけてくるような感じを何時も受ける。花はなにも口には出さないが描いていると,花が活き活きしてくるように感じるから不思議だ。花からいつも元気をもらうことが出来ひたすら感謝である。(了)