第59回神戸市高齢者美術作品展が9月26~30日正午まで兵庫県民会館で開かれている。筆者が出展した「阪神日本一パレード」の絵を入れて会場の様子を写した。筆者の絵は過去3年間の入選者のため審査と来訪者「好きな絵」の投票からも対象から除外される。
筆者の絵はたまたま右側2つ目の金賞の「雪景の室生寺」、男性(67)と左隣の銀賞「変わらない日々」、女性(73)、2点左の銅賞「城址の片隅」、男性(82)と並んでいた。札がぶらさがってないのは淋しいが当作品展のルールだから仕方がない。3年先、生存している保証は全くないが、神戸市高齢者美術作品展を一つの目標に猪熊佳子「日本画教室」で教室の皆さんと共に研鑽を続けたい。
日本画の出展者数は28人と22年の29人並みに戻った。昨年23人に落ちてどうなるかと心配した。コロナの影響があったかもしれない。ただ今年60代は2人、70代が7人なので先が見えている。もっと心配なのは教える先生がおられなくなる怖れがあることだ。森田りえ子画伯、猪熊佳子画伯とお師匠さんに恵まれた筆者は至福である。
今年も出展者を年代別に調べた。日本画では、90代:3(全て男性)、80代:16(男:5・女:11)、70代:7(男:3・女:4)、60代:2(男:1・女:1)。最高齢者は男性、96歳。他は91歳と90歳だった。
洋画は昨年の99人から107人とさらに増えた。男性:73人、女性:34人。年代別では90代:1人(女)、80代:28(男;22・女:6)、70代:58(男:39:女:19)、60代:20(男:12・女:6)と男性が例年通り多い。
会場で絵ごとに年齢をメモ書きしていたところ、さるご婦人と顔が会い「熱心に書き込んでおられたので審査員か何かの方かと思いました。」と。「日本画を出しています。」というと「是非、拝見したい。知人のAさんの日本画を見に来ました。」ということで、日本画コーナーに案内した。
「他の方と絵が違いますね」と第一声。目を丸くして聞いていると、「これも、あれも、お隣の絵もよく見る風景です。あなた様のような絵ははじめて見ました。大丸前ですね。目の前の群衆の声が聞こえてきます。」と。ETC.ETC.絵談義に花が咲いた。
あと書の部15点。陶芸の部16点。写真の部48点を回った。年齢別はメモを取らなかったが書では80代、70代が多い。91歳が最高齢だった。写真は年齢層は幅広かった。陶芸では80代が多かった。
県民会館1階で2024年兵庫県文化賞者小品展をやっていた。たまたま受け付けのご婦人に出口で「ありがとうございました。今2階で高齢者作品展を見ての帰りです」と、口を滑らせると「花屋さんで目にして気に入り60の時に描いて高齢者美術作品展で「努力賞」をいただいた」と。危うく絵談義に発展しそうになるのをこらえて早々に失礼した。
こちら神戸もここ2,3日涼しかった。やれ、やれと思ったたら甘くない。日中32℃と暑さがぶり返した。油断できない。元旦早々の能登地震で始まった2024年も残り3か月少しとなった。国際情勢も混とんとしてきた。先で何が起こるか全く予測がつかない。健康第一でなんとか乗り切りたい。(了)