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調子のいい時だけ寄って来て、旗色が悪くなると姿を消す、NYダウ堅調は本物か

2011-07-08 14:19:30 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



ニューズコープ(NewsCorp)が、同社傘下の週刊タブロイド紙、ニューズ・オブ・ザ・ワールド(NEWS of the WORLD)を廃刊すると発表したと8日付けのWSJ紙がトップで報じた。英BBCもこの問題をトップで報道、「168年の歴史を持つが、同紙は、テロの犠牲者の音声メールまで盗聴していた。」と指摘、警察官が報道記者から金銭を受けとった関連として、ロンドン警視庁、警視総監は「同紙廃刊後も捜査は続ける」と発言する様子を画像で流していた。

報道に関連したニュースとしては、香港ATVは7日、江沢民死亡と伝えたが誤りだった。家族を含め多大のご迷惑をかけたと香港ATVが謝罪したと伝えた。香港ATVの責任者が質問攻めに会い「自分は知らなかった」と抗弁している様子を紹介していた。自社の謝った報道を伝えるキャスターのゆがんだ表情が印象的だった。

香港ATVは、ラガルドIMF専務理事が、就任後初の記者会見で、「IMFは多様性と多面的な行動が求められれている。文化、人種、学歴に,捉われないことだ。人の知恵や市民の力を結集しなければならない」と話した。この発言は、中国の支援に対する氏の期待から出たと思われる。IMF副専務理事に中国人民銀行副総裁を加えることを示唆したと伝えた。

ECB(欧州中央銀行)は8日の理事会で、現行の年1.25%の現行の政策金利を0.25%上げ1.50%とすると発表、発表後の記者会見で、トレシECB総裁は再利上げを示唆したと、WSJ紙は伝えた。ドイツZDFは、「ECB利上げはエネルギーの値上げが背景にある。現在ドイツは購買欲も高い。お金の余裕もある。利上げによる需要減退不安はない。ギリシャ問題はあるが、ユーロ圏全体を視野に入れて利上げは実施された」などと解説していた。

今朝のドイツZDFは、人工受精卵摘出手術を合法とする法案を連邦議会で賛成多数で可決したと伝えた。生きる権利は、精子と卵子が合体した時に生じるとして受精卵摘出に反対する意見も根強い。メルケル首相もそうだと解説していた。

8日のNY株式市場は、米景気回復期待から活況で、NYダウは、前日比93ドル高、12,719ドルで取引された。NY原油(WTI)はバレル2.02ドル上げ98.67ドル、NY金相場はほぼ横ばいのトロイオンス1,530.20ドルで取引された。NY為替市場では、堅調な米景気指標を受けて、ドルが買われ、1ドル=81.24ドル、1ユーロ=116.65円で取引された。米ブルームバーグに出演した投資顧問会社、S.クロール氏は「マクロ経済は、ギリシャ、ポルトガル問題、米財政赤字などこの先繰り返し問題が出て来る。株式市場はいまは強気だが、早晩模様眺めに変わるだろう」などと解説していた。

「ワールドWaveMorning」に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「明日発表の6月の米雇用デ―タを注目している。株式市場は年後半の景気回復を期待しているが、維持できるかどうか見極めたい。」などと珍しく慎重意見だった。

身の周りでも調子のいい時だけ寄って来て覗きこむが、少しでも旗色が悪いと見ると挨拶無しですーっと、いなくなる人が結構多い。株式市場はその一つで、典型的な反面教師である。余談ながら言えば、情報に限らず、いただきものをしてもありがとうの一言が言えない人もこれと同類項だろう。始末が悪いのはそれに気づかないということである。(了)

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