先日の講習会は、ちょっと偉そうに、論語や韓非子の話から始めました。
論語や韓非子は読み方によって、鍼灸上達の秘訣になると考えているからです。
臨床は、皮膚炎、高血圧、膝痛の方々がモデルになってくれました。
参加した方々は、目の前で皮膚炎の発赤が薄くなっていくのを見て、「おおー!」と声をあげていました。
こちら のブログにも講習風景が掲載されています。(⌒_⌒)
その後、参加者の方から以下のようなメールを頂きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新城先生。
お疲れさまです。山梨です。
先月と昨日の講習会で(蕁麻疹の)痒み治療を教えていただいたのですが、先ほど、適応例の患者さんが来られたので症例報告いたします。
患者さんはいつも腰の治療に来られる方で、木曜日に右足の甲、足しに発疹が発生。
更に左足の甲、足しに広がり膝にまで広がりました。
痒み無し。発赤強く。靴下をはくと違和感あり。原因不明。皮膚科医に診察直後に来院。
本人は、腰の治療にきましたが、蕁麻疹治療をさせてもらいました。
脈診では腎虚、巨針長針が無いので督脈には刺鍼せず、豪鍼だけで治療したのですが、みるみるうちに発疹の赤味・盛り上がりが取れてきました。
置鍼五分後、六割発疹が消え抜鍼。
腰の治療後に再度発疹の確認、ほぼ消失。患者さんが『凄い!!』と叫んでおりました。写真を撮っておけばと、後悔しております。(無料で治療させてもらいました。)
来院時は、内服薬と塗り薬を処方されていましたが、私が針治療を
行ったときは、これらは使っておりません。
翌日この患者さんが、来院されて患部をみせていただきました。
刺鍼当日は発疹が消失していたようにみえたのですが発赤は完全に消失。
発疹は茶色のものがわずかにあったていどでした。
本当でしたら、皮膚疾患には絶対手を出しませんでしたが、(鍼灸の書物には治療法が記載されていますが、隣が皮膚科なので紹介をしておりました。)
先生の講習会で、本当に効果があることが分かり挑戦できました。
あまりの治療効果に嬉しく、急いで携帯メールを送らせていただきました。
長文申し訳ありません。
ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、当日お話した論語と内容は、以下の通りです。
【子(し)の曰(たまわく)、学びて思わざれば則(すなわち)ち罔(くら)し、思うて学ばざれば則(すなわち)ち殆(あや)うし】
(先生が言いました。学ぶだけで考えようとしない人は学んだことを実行できない。勝手に考えるだけで学ぼうとしない人は道を誤りやすい)という論語があります。
論語の教える「学ぶ」とは、さまざまな価値観に出会うことだといいます。さまざまな価値観との出会いが人間性を高めてくれるわけです。鍼灸治療だと、解剖生理だけではどうにもなりません。鍼灸古典だけでも問題があります。人間は自分と同感の人と接触していきます。
鍼灸が上達するにつれて「演算」が上手くなります。自分が学んできたことを、論理的に組合すことができるからです。初心者は、断片的な知識が脳にコピーされているだけなので「演算」はできません。
演算ができるようになるには、治療理論と技術を学び、多くの臨床をすることが基礎になります。即ち、多くの人と出会うことも大切のように思われます。人はそれぞれに考え方があり、人の体はそれぞれに特徴があるからで、それが連想術につながるからです。
そして学んだ中から、自分で考えて(この病にはこのツボというのは当てにしないで)、自分が覚えた技術を組み合わせていくと、連想による「演算」ができるようになります。
「学びて思い、思うて学ぶ」ことが、鍼灸上達の秘訣ではないかと思います。
論語や韓非子は読み方によって、鍼灸上達の秘訣になると考えているからです。
臨床は、皮膚炎、高血圧、膝痛の方々がモデルになってくれました。
参加した方々は、目の前で皮膚炎の発赤が薄くなっていくのを見て、「おおー!」と声をあげていました。
こちら のブログにも講習風景が掲載されています。(⌒_⌒)
その後、参加者の方から以下のようなメールを頂きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新城先生。
お疲れさまです。山梨です。
先月と昨日の講習会で(蕁麻疹の)痒み治療を教えていただいたのですが、先ほど、適応例の患者さんが来られたので症例報告いたします。
患者さんはいつも腰の治療に来られる方で、木曜日に右足の甲、足しに発疹が発生。
更に左足の甲、足しに広がり膝にまで広がりました。
痒み無し。発赤強く。靴下をはくと違和感あり。原因不明。皮膚科医に診察直後に来院。
本人は、腰の治療にきましたが、蕁麻疹治療をさせてもらいました。
脈診では腎虚、巨針長針が無いので督脈には刺鍼せず、豪鍼だけで治療したのですが、みるみるうちに発疹の赤味・盛り上がりが取れてきました。
置鍼五分後、六割発疹が消え抜鍼。
腰の治療後に再度発疹の確認、ほぼ消失。患者さんが『凄い!!』と叫んでおりました。写真を撮っておけばと、後悔しております。(無料で治療させてもらいました。)
来院時は、内服薬と塗り薬を処方されていましたが、私が針治療を
行ったときは、これらは使っておりません。
翌日この患者さんが、来院されて患部をみせていただきました。
刺鍼当日は発疹が消失していたようにみえたのですが発赤は完全に消失。
発疹は茶色のものがわずかにあったていどでした。
本当でしたら、皮膚疾患には絶対手を出しませんでしたが、(鍼灸の書物には治療法が記載されていますが、隣が皮膚科なので紹介をしておりました。)
先生の講習会で、本当に効果があることが分かり挑戦できました。
あまりの治療効果に嬉しく、急いで携帯メールを送らせていただきました。
長文申し訳ありません。
ありがとうございました。
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ちなみに、当日お話した論語と内容は、以下の通りです。
【子(し)の曰(たまわく)、学びて思わざれば則(すなわち)ち罔(くら)し、思うて学ばざれば則(すなわち)ち殆(あや)うし】
(先生が言いました。学ぶだけで考えようとしない人は学んだことを実行できない。勝手に考えるだけで学ぼうとしない人は道を誤りやすい)という論語があります。
論語の教える「学ぶ」とは、さまざまな価値観に出会うことだといいます。さまざまな価値観との出会いが人間性を高めてくれるわけです。鍼灸治療だと、解剖生理だけではどうにもなりません。鍼灸古典だけでも問題があります。人間は自分と同感の人と接触していきます。
鍼灸が上達するにつれて「演算」が上手くなります。自分が学んできたことを、論理的に組合すことができるからです。初心者は、断片的な知識が脳にコピーされているだけなので「演算」はできません。
演算ができるようになるには、治療理論と技術を学び、多くの臨床をすることが基礎になります。即ち、多くの人と出会うことも大切のように思われます。人はそれぞれに考え方があり、人の体はそれぞれに特徴があるからで、それが連想術につながるからです。
そして学んだ中から、自分で考えて(この病にはこのツボというのは当てにしないで)、自分が覚えた技術を組み合わせていくと、連想による「演算」ができるようになります。
「学びて思い、思うて学ぶ」ことが、鍼灸上達の秘訣ではないかと思います。