CM関節
この子はアルトサックスをやっているので、「親指のCM関節が痛い」と言います。
前面は七星経絡で治療しましたが、背部はご覧のように6本の鍼で治療しました。
でも、親指ですので、経絡で考えると「肺経」になりますよね。
肺経となると、上の写真の兪穴では効果がないと考えられます。
でも、ポイントは違うところにあるので心配要りません。
実は、上の写真は「脊柱鍼」というやり方です。
脊柱鍼とは、「脊柱を整える」ための鍼として開発したものです。
つまり、どこかに異変がある時は、脊柱にも異変がある、と考えて開発したのです。
これはちょっと難しくなるので、簡単に説明しても理解しにくいと思います。
簡単に言うと、歪みのある(診るだけではわかりません)部位の、臓腑との関係を考えて刺鍼するのです。
その時には、対応経絡も考えますが、これも難しいので、説明は省きます。
答えは、脊椎を触診して、歪みを見つける(これが難しい)。
歪みのある部位と臓腑の関係を「対応経絡」も含めて考える。
つまり、胸椎2や3に歪みがあれば、肺経に異変があると考えるわけです。
そして、「肺⇔大腸」ですので、大腸の調整もします。
そして、その大腸は、「腎経が弱って大腸の粘膜」に異変が出ているのか、肝⇔筋で、「肝臓の疲労が原因で代謝が落ちて」異変が出ているのか、を考えます。
それらを考えると、選穴が出来ます。
この子の親指には一切鍼をしていませんが、鍼が済んでから、
「はい。起き上がって親指の痛みをみて!」と言うと、起き上がって親指を触り、笑っていました。
痛みがなくなったのです。(^o^)
もうちょっとあるのですが、きょうはそれぐらいで。(^o^)