白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

ウヨロ川フットパス トラストの森周辺にクマ出没

2011-04-25 13:33:10 | ウヨロ川フットパス

ウヨロ環境トラストの森周辺でヒグマが出没しています。
4月7日頃熊の足跡が確認されました。その後は、専門家よる確認作業は行われていませんが、17日にかけても足跡の目撃情報があります。
フットパスを歩きたくなる季節ですが、安全が確認されるまで、ウヨロ川フットパスの一部のご利用を控えた方が良いと思われます。

見通しの悪い林内や笹やぶなどが危険なので笹やぶには立ち入らないでください。
クマも人も気付かず、出合頭の事故が最も危険です。

4月7日に足跡が確認された場所などは、ウヨロ環境トラストのホームページ をご覧ください。

白老町による「注意表示」


なるべく早く安全が確認される事を願っています。

クマに襲われ? 山菜採りの63歳男性死亡 上ノ国(04/17 06:25)(北海道新聞)

”被害者は服を着たままあおむけに倒れており、顔、腹部、背中などにクマによるものとみられるひっかき傷があった。また全身を隠すようにササをかぶせてあった。 ”そうです。

ヒグマとのトラブルを防ぐ対処法 (知床自然センター)に詳しく書かれています。常にクマが居る場所での対処法ですが、用心するに越したことはありません。

一部を写させて頂きます。
互いに気付きづらい状況では常に周囲に気を配る
以下の状況では、常に周囲に気を配り、普段以上に音を鳴らす! 場合によっては活動中止を判断する。
 見通しの悪い林内、ササ地などの草藪:人もクマもお互いを視認しづらい。
 霧や日暮れの時間帯、夜間や早朝:人もクマもお互いを視認しづらい。
 沢沿い・風の強い日:川や風の音で人もクマも互いの存在に気付きづらい
 雨の日:音が通りにくく、お互いを視認しづらい。クマの臭覚も鈍る。


シカの死体には絶対に近づかない!」
ヒグマはシカの死体など一度に食べきれない大きな餌を手に入れると、土や木の枝葉などの周りにある物をかぶせて隠し(土饅頭)、しばらくその場に居座ります。土饅頭に近づくと、餌を守るためにクマが攻撃してくることがあります。シカの死体の近くにはクマが潜んでいる可能性があるので、絶対に近づかないようにしましょう。

6〜7月:生まれたばかりのシカを食べに、開けたササ地や草地など、シカが出産する場所に出没します。

「山菜採りの方へ」 雪解け後、早くに芽吹く草本類は、ヒグマの大好きな餌のひとつです。 山菜採りに適した場所は、ヒグマもよく利用します。はち合わせしないように、周囲に注意しながら、鈴などを持って歩きましょう。また、なるべく一人で入らないようにしましょう。


ヒグマを引き寄せない! 
ヒグマが人の食べ物の味を覚えて餌付いてしまうと、再びその食べ物を手に入れようと人や人間の活動するエリアに何度も近づくようになります。このような場合、クマによっては徐々に人への警戒心が薄れて、人がいても逃げずに、人身事故を起こす可能性が高くなるため、大変危険です。ゴミを捨てたり、食べ物を野外に放置しない。

2年ほど前から、ヒグマがエゾシカの味を覚えると(特に残滓)厄介なことになるではないかと考えていましたが、とっくに食べていたとは知りませんでした。

エゾシカ狩猟地域環境対策事業(H14~16)(北海道庁)

事業概要
エゾシカによる被害を防ぎ、エゾシカと人間の共生を図るために、エゾシカを減少させる対策をとっている。このため、増加するエゾシカの残滓について野生動物にどれだけの影響があるかを以下の4項目(a~d)にわたって調査すると共に、対策を検討する。
また、適正な残滓処理の普及啓発も実施していると共に、残滓を採食したヒグマによる人身事故の可能性が指摘されていることから、人身被害事故防止の普及啓発も実施している。

事業の成果
当該事業の調査により、ヒグマがエゾシカ残滓を餌としていることが確認される等、新知見が得られた。
各種啓発事業について、エゾシカ残滓の放置防止については前年度と比較して残滓回収量は増加し、また、ヒグマによる人身事故についても、14~16年度には発生しておらず、普及啓発の効果があったものと考えられる。

エゾシカ減少に向けたボランティアハンター登録活用モデル・資源有効活用事業 (H20~H22)

残滓の処理の徹底とマナーの向上等に理解と協力をお願いします。 (北海道森林管理局)

道庁は、「エゾシカの残滓」について、その実態を調査しているのだろうか?
「交通事故のリスクや、たばこによる肺がんのリスクより少ないからまあいいか!!」かもしれない。


エゾシカは森の幸 人・森・シカの共生 (平田剛士さん)

エゾシカ肉は低脂質でヘルシー・輸入穀物にも依存しない自然の恵みです。
「エゾシカと人間が共生」するための方法だと思います。

エゾシカの残滓をどうしているか次第では、ヒグマを人が住む近くに引寄せてしまうことになりかねません。私の個人的「もしかして」は感じています。

萩の里自然公園のエゾシカ(04/03)



洞爺湖中島と同じように、エゾシカがこれまで毒草として食べてこなかったフッキソウを食べだしました。



オオウバユリは深刻です。娘鱗茎を掘って食べています。



日光白根山のシネアオイのように、エゾシカが萩の里自然公園でも「味を覚えないよう」ねがうばかりです。

コメント
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