今からもう6,7年ほど前に、オオアワダチソウ(要注意外来生物)が侵入しました。センターハウスへ向かい右のエリアは、当初、オオアワダチソウだけを選択的に刈取るのは難しいので、秋季の他の植物の開花結実などが終り、ワダチソウの種子が出来る前のタイミングで刈り取っていたように見えた。
ここ数年は、刈取り時期が早まったようだが、皆伐に近い状態なので、太陽光をまともに受けて、オオアワダチソウの分布拡大は続いています。日当りの良いサクラスミレの分布範囲や、最近は林下のシラネアオイの分布範囲へも、静かに密かに侵入しているのが目に付き始めました。
萩の里自然公園では、「刈取りでは勢力拡大の勢いを少し抑える事ができるだけ」の様に見え、刈り残した大型の植物以外はダメージを受けているように見える。
ウトナイ湖のオオアワダチソウ勢力拡大(苫小牧民報社) などを読むと、他の植物へのダメージを少なくしてオオアワダチソウを駆除するには、抜取りしかないように見えます。
今年、少し勝手に「抜取り」を初めてみました。来年も場所がわかるように2か所には標をした。
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抜取り後
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ほぼ同時に刈取りも行われた。
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抜取った根の部分を良く見ると、地下茎から新たに萌芽しているもものあり、ウトナイ湖での抜取り試験の結果と同じく、「抜取りも、同じ場所を何年か続ける必要がある」がわかった。
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サクラスミレの分布範囲
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抜取り後
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シラネアオイの分布範囲 花が咲かなくても根でも増えるので恐ろしい。 シラネアオイの花が終ると良く観察する人はほとんどいなくなる。
オオアワダチソウが問題なのは、北大植物園によると、
種子をたくさん作るうえに地下茎を伸ばして増えるほか、アレロパシー(他感作用)と呼ばれる、根から一種の生育阻害物質を出して他の植物の生育を抑える働きを持っています。という事だ。
一定の割合を超えると爆発的ではないまでも、加速度的に分布を広げるように見える。他の植物は全く見る事ができなくなる。
オオアワダチソウ 北海道ブルーリストA2(本道の生態系等へ大きな影響を及ぼしており、防除対策の必要性について検討する外来種)
同じ仲間のセイタカアワダチソウも北海道ブルーリストA2だが、白老では僅かでほとんどがオオアワダチソウだ。
ヨコスト湿原 2010/09 ユウゼンギクも侵入し、加速度的に勢力を拡大してもう手には負えない状態。
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このエリアでは攪乱を受けていない場所への侵入は限定的であり、今ならまだ間に合うかもしれない。
しかし、残された時間はここ数年のように見える。