白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

雪上の落とし物 キハダ 冬を楽しく元気に里山散歩

2014-02-06 22:11:22 | 冬の里山を歩く

葉が茂った夏には鬱そうとしていた雑木林も、天気の良い冬の日には明るくて気持ちが良い。

 

萩の里自然公園を歩いていたら、雪の上に黒い粒が落ちていた。

 

手に取ってみると、キハダの実であることがわかった。

一粒ずつ落ちているのは初めて見た。良く見かけるのは下のように↓房のまま落ちている。

 

先日一時雨が降ったので雪の表面が凍り少し硬くなっている。一粒、一粒が見えるのは、雪の中に潜らずに雪面に留まるからかもしれない。

かじってみると、ミカンの皮かウドのような揮発性の香りがして、悪くは無い苦みがあった。

キハダ(黄肌)(別名シコロ)はミカン科の落葉広葉樹で、北海道、本州、四国、九州に自生しているという。樹皮がコルク質なので指で押すとコルクのようにへこむ。黄色い内皮をもつためキハダ(黄肌)と呼ばれる。この内皮を乾燥させたものは黄柏(おうばく)と呼ばれ、胃腸薬・整腸薬(正露丸など)の成分表に「オウバク末」とあるのはこれだそうである。

化粧品染料自然の虫除け にもなるらしい。←ここでのキハダの内皮の採取方法はアイヌ民族の採取方法にも似ています。

樹皮を剥ぎ残すという言説をめぐって札幌大学副学長 本田優子

木材としての用途:家具や床柱などの内装材、お椀やお盆などの材料にも

傷ついた幹(時間が経っているのか、樹皮・コルク・層内皮がはっきりしない)黄色い内皮

 

 

キハダはアイヌ語でシケルペニ  sikerpe-ni と呼ばれ、実は喘息薬・胃病・回虫駆除、しもやけに。

内皮は打身や腫物へ温湿布、喉の病気に乾燥粉末を塗布するなど薬用として用いた。

食用としては、果実をジャム、各種の煮物、甘い果実のものは生で食べるそうだ。

木部はイナウ[木幣]として使用したという。

 

キハダは雌雄が別の木(雌雄異株)

雌株のつぼみ(開花前) ウヨロ川河畔

 

実(8月) 飛生地区にて   一度食べてみたい。

実(12月)

 

冬芽と葉痕 有名なムンクの画、「叫び」に似ていると思いませんか。

 

 冬芽(ふゆめ とうが)

冬の木々は寒さに耐えるために様々の工夫をしているようです。落葉樹は葉を落とし、エネルギーを花や葉となる冬芽とよばれる小さな芽に蓄えて、じっと春を待ちます。冬芽は早いものは夏頃から準備されていますが、11月末ごろから目立ち始めます。 

葉痕(ようこん)

葉の落ちた痕。水分や無機養分を根から吸い上げる導管と、葉で光合成された有機養分を根などの貯蔵器官に運ぶ篩管の痕が枝に残ったものです。その斑点の数や並び方が木によって異なります。

木の種類によって花や葉が違うように、冬芽や葉痕もまた木の種類によって個性があり、それらを観察するのも冬の里山を歩く楽しみの一つです。

 

 

コメント (2)
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萩の里自然公園管理運営協議会 会員募集

2014-02-06 17:05:23 | 萩の里自然公園

萩の里自然公園管理運営協議会 会員募集萩の里自然公園お知らせブログから文字のみ転載

萩の里自然公園は面積約200haの白老の里山として、町民に親しまれている公園です。

公園の管理運営は町民と町が協働して進めています。

理運営協議会では公園の環境を良くするため、

雑木林の間伐作業公園の清掃活動、自然体験学習など、

年間を通して様々な活動を行っています。

個人参加のほか、団体としても参加できますので、興味のある方は是非ご連絡下さい。

年会費:個人参加 一人500円、 団体参加 一団体1000円

詳 細:萩の里自然公園管理運営協議会事務局(役場建設課内)電話 82-4215

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