1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

タテの線

2005年11月18日 | Weblog
自分の風邪は市販薬で治りつつあります。
息子も風邪で、昨日学校を休みました。

朝ぐずぐずしていたから、半ば強引に登校させたら、気分が悪くなったとかで、2時間目が終わってすぐに帰ってきてしまいました。
無理させるんじゃなかった・・・。
怠けと本当の病気との区別が難しいんです。まぁ自己申告を信用するしかないですが。
週明けから中間テストなのにだいじょうぶかしらん。

友人から興味深い話しを聞いたので、そのことを書きます。

先日の、とある演奏会。
私の友人は、とてもいい演奏だったと言っていました。
感想を引用すると・・・

----------
最初の1音でホール全体ががらりとブラームス色に変わって、おぉーと思いました。レベルの高い人たちがところどころ難儀そうに弾いている、見るからに難曲でしたが、重厚で聞きごたえありました
----------

数日後に、たまたま別の人の感想を聞く機会がありました。

----------
タテの線がそろってなくて、ダメだった
----------

私はホールに行けなかったので、なんとも言えません。想像するのみです。

このふたつの感想を聞いて、私の知り合いのプロの弦楽器奏者の方はこう思ったそうです。

----------
オケとかでタテの線をそろえたがるのが日本人で、どんな曲もまずタテの線をそろえなくちゃと、なりがち。
でもタテの線にこだわるより、フレーズや曲の流れがどこに向かっているかをより重視して、それが表現できるなら、タテの線が多少そろっていなくてもいい、ドイツのしかもブラームスの演奏は、そういう面が強い

指揮者は知らない人だけど、

もしかしてみんなの演奏をきちっとそろえて演奏させることにこだわるより、あのブラームスの曲を曲らしく弾かせるというか、曲を表現することに力を注いだのかもしれない

-----------

ここまで書くと、どこの演奏会だったかわかってしまいますが、問題はそこではありません。

確かに、タテを揃えなくちゃと思ってます。
これが基本だろう、と。
でも、きっとそのブラームスは、その基本をクリアして、さらに曲を表現した結果だったのかもしれません。

演奏会がどうだったか、というのは本当に主観の入ることなので、人の感想を鵜呑みにするのはよくないですね。
そのためには、やはり自分自身が足を運んで、自分がどう感じるかということを大事にしたい。
どう感じるかも、その時の自分の体調や心情によっても大きく違うはずです。
いつも、答えはひとつじゃないと思います。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする